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第三話:悪寒 ページ4


「いきなり呼び出してごめんね」

 放課後、Aはとある人物に学校の裏庭に呼び出されていた。
 それは彼氏が欲しいと願うAにとって一世一代の大イベントであり、期待に胸が高鳴るものだった。

「オレ、3年の伊佐山(いさやま)っていうんだけど…知ってるかな、原田さん」
「知らない人いません」

 この状況って………まさか…と胸を踊らせる。
 裏庭、男女、放課後のイベントと言ったら誰だって想像してしまう、愛の告白。
 Aはまさかまさかと(はや)る気持ちを抑えて伊佐山の言葉を待った。

「今フリーならさ、オレと付き合ってくんないかな」

 少し照れた様子でそう言う伊佐山に対し、期待通りの展開にAはうそーーー!!と顔を赤くした。
 それもそのはず、テニス部の伊佐山先輩といえば校内でもベスト5(ファイブ)に入るイイ男であり、滴る汗はシトラスの汗とまで言われるほど女子から人気のある先輩なのだ。
 そのイケメン様が私に!なんで私に!?とテンションが上がり、頭がクラっとする。
 そのせいか熱が出そうだとAはふらり後ろに倒れかかった。

「あ、危ない!」

 咄嗟に伊佐山が手を伸ばしAの腕を引くと、Aはそのまますっぽり伊佐山の腕の中に収まった。
 自分の馬鹿な行動のせいでラッキー…ではなく、先輩に迷惑をかけてしまったと今度は羞恥心に頬を染める。

「…平気?」
「わ、ごめ…」

 ゾクッ

「やっ…!」

 ごめんなさい、そう口に出そうとした時、なんとも言えない背筋が凍るような悪寒に襲われ、Aは反射的に伊佐山の手を振りほどいた。
 え?と目を丸くする伊佐山に自分自身どうしてこんな事をしたのかわからないAは、あ、あれ?と頭に手を置いた。
 何今の、寒気みたいな…。

「すいません。今日はもう帰ります」
「え」
「ほんとに熱出たみたいで」
「え?」

 状況が掴めず頭上に疑問符を浮かべる先輩に背を向けて、Aは教室へと戻った。

第四話:綺麗な人→←第二話:わかんないけど


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設定タグ:銀魂 , BLACKBIRD , 高杉晋助   
作品ジャンル:アニメ
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キル(プロフ) - 霊夢どうふさん» ひぇぇ…かっこいいなんてそんな、照れますなぁ(*ノдノ)テレッリアルが忙しいので徐々にですが投稿していきます!コメントありがとうございます! (2018年4月26日 17時) (レス) id: 196e8a623e (このIDを非表示/違反報告)
キル(プロフ) - \(^o^)/君さん» 返信遅れて申し訳ないです_|\○_私生活が地味に厳しいので空いてる時間になりますが徐々に投稿していこうかと思ってます!コメントありがとうございました! (2018年4月26日 17時) (レス) id: 196e8a623e (このIDを非表示/違反報告)
霊夢どうふ - イラストが!かっこいい!話も面白いです!更新頑張ってください! (2018年4月25日 20時) (レス) id: 8add41b466 (このIDを非表示/違反報告)
\(^o^)/君 - 出来る事なら続きが読みたいですっ!お願いします!(土下座) (2018年4月5日 22時) (レス) id: 1f77ccf26f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:キルさん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kpatydsm2/  
作成日時:2017年3月23日 2時

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