小さい頃の記憶 Ren

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「 んまぁ〜 」



『 良かったー 』



「 なんかこの味めっちゃ懐かしいわ 」









ニコニコしながら食べてくれる廉くん。





親が共働きの私達はよく一緒に

お留守番をしていた。








私は昔からお母さんの料理を手伝っていたから

昔は簡単に作れる料理を作っては、

廉くんがニコニコ美味しいって言いながら

食べてくれてた。









『 美味しそうに食べてくれて嬉しい 』



「 こーゆー手料理目久しぶりに食べるねん 」



『 …、そっか、忙しいもんね 』









「 はぁ〜、大学のレポートせな 」



『 じゃあ、私は帰るね！ 』



「 え、もう帰るん？ 」









寂しそうな顔でこっちを見るのも

昔と変わらないなぁ〜。









でも私はそんな廉くんにとことん弱い。









『 おいで 』


「 うわ〜、懐かしい〜この感じ〜 」









昔は寂しそうな目で私を見る廉くんに

" またすぐ会えるから " って言って

廉くんのことをぎゅっとしていた。









でも、今は廉くんにぎゅっとされていて

体つきもあの頃とは全く違う。









ドキドキを隠しながら









『 ふふっ、お仕事と大学頑張ってね 』









「 またすぐ会えるからって言ってくれへんの？ 」



『 …っ、 』









廉くんはずるいよ…。









「 俺はすぐにでも会いたいで 」

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