小さい頃の記憶 Ren

＿＿＿＿＿＿41 ページ41

.









再び目を覚ますとお昼前。








今は反対側を向いてスヤスヤ眠ってる。







少し寂しさを感じながら、
布団から抜け出しキッチンに立った。









『 キッチンお借りしますっ 』









廉くんの冷蔵庫の中を勝手に漁って、

昔廉くんが大好きだと言ってくれた

フレンチトーストを作る。









「 んん… 」









寝室から伸びをする廉くんの声がした。









＿＿＿＿＿＿バンッ









勢いよく寝室のドアが開かれて廉くんを見ると









『 ははっ！寝癖ひどすぎるっ 』



「 またAちゃんどっか行ったんかと思ったー 」









目を擦りながら私に近づいてくる。








それがたまらなく可愛くて頬が緩んでしまう。









『 廉くん何も変わらないね 』



「 変わってへんよ、
あ！フレンチトーストやん！！



『 あ、勝手にキッチン借りたよ 』



「 Aちゃんのフレンチトースト食べたかってん 」









廉くんは昔から距離感が馬鹿なのか、、


とても近いし、、触れすぎている、、、。









昨日の事もあって変に緊張している…。









『 そっち持っていくから座ってて！ 』

＿＿＿＿＿＿42→←＿＿＿＿＿＿40

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す