その参 ページ4
その後もAは調査を続けた
彼らの昔住んでいたと言われる遺跡や
城跡を探すもなかなかそれは見つからない
手がかりを消しているのか
そう思いながら今夜も新しい遺跡へと足を運んだ
奥に建物がある
そこに何かの気配がして、少し警戒気味になった
そして目の前に現れたのは
リスだった
どこにでもいるリス
少しの安堵がありふうとため息をついた途端
「なにをしている」
と凍りついた声が後方から聞こえた
その声に震えがし、後ずさる
「……あなたはっ」
筋骨隆々の身体
頭にかぶった黒い布から少しだけはみ出る紫を帯びた髪
現代離れした原始的な服装
そして何より、額より上にある三本の触覚
「カーズ………………」
「何故私の名を知っている」
「それは、いえない」
「ふん、まあいい」
「女、着いてくるのだ」
と言い、カーズはAを誘導した
どうせ殺される運命だ、これくらいしよう
そう思いAは軽く唇を噛みカーズについて行った
ー
ー
着いた先は遺跡の真ん中のあたり
そこにも、カーズと一緒の生物
ワムウとエシディシの2人がいた
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作者名：まー納豆 x他1人 | 作成日時：2019年6月27日 18時
