その弐拾 ページ22
「！！！」
カーズは男の姿を見るなり驚いた
その男は、病気だろうか
皮膚がただれ、藤の花と同じ色になっていた
「ふふふ、驚かれてしまったかな」
そしてその声、まるで人を落ち着かせるような……
「貴様、私の血を飲むか」
お菊「！？何をおっしゃいますか！無礼ですぞ！！」
「いいんだ、お菊。そして、旅の人、いいんですよ。これは私の運命だ」
「名乗っていなかったね、私の名前は耀哉といいます
藤ノ花耀哉」
「そして、隣にいるのは妻の」
「藤ノ花にちかです」
「私の子供たちは」
「長女のひのえです」
「次女のきのとです」
「長男の耀利哉です」
「次男の耀乃杜です」
と、ひとりひとり丁寧に挨拶した
そして、
「三女もいるのだが、最近様子がおかしくてね、ずっと離れの部屋に閉じこもって閉まったんだ……」
「そうなのか。」
「まあ、案ずることをないよ、これも何かの運命だ、そして、お客人、名前を教えてくれるかな」
このおとこ、面白い。
仏のような笑顔を保ちながら、私の目をみても、なにもおびえないとは……
いや、それはこの男だけではない……
周りにいる子供もそうだ
あの老婆をのぞいてな……
「我が名はカーズ……究極生命体とでもいっておこう」
「！」
「？どうした」
「すまない、すこし、思い当たる節があってね
うちの三女にあってはくれないだろうか」
「会うだけだと？そんな容易いこと、いくらでもしてやろうぞ」
「ありがとう、もしかしたら……」
「？」
「いや、なんでもない。
いこうか」
そういって、耀哉と2人だけで部屋を出た
「なぜ、お前だけきたのだ」
「すこし、話したいことがあってね」
「なんだそれは」
「私の三女…………
Aのことを」
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作者名：まー納豆 x他1人 | 作成日時：2019年6月27日 18時
