＃8 ページ8
「2回目は、後ろから抱きつかれたから股間蹴って、私から電話して助けてもらった。
その時にもう関わらないって決めたの」
岩「股間蹴れるAも凄いけど、2回もストーカー行為されたの？」
「今までこんなことなかったのにね...なんでだろ...」
って思ったけど、高校生の時はいつも隣に照がいてくれたからかな
...いやいや、そもそもされるような可愛さ持ち合わせてないし。
そこで、照が頼んだタピオカミルクティーとチョコレートパフェが届いた。
めちゃめちゃくどそうだけど、本人にとったらこの二つの組み合わせが最高に美味しいらしい。
岩「話戻すわ、
なんでもう関わらないって決めたの？」
「助けてもらっただけで、関わるつもりなんてなかったから。
だって、向こうは27歳だよ...？」
岩「は？本気で言ってる？」
「こんな時に嘘つかないよ」
岩「まあ...それもそうだよな、」
それっきり黙ってしまった照。
何かを考える仕草をしてるけど、私は何を言われるんだろう...
岩「その助けてくれた人が、Aに恋愛感情を持ってるとかは...ないよな？」
「あるわけないじゃん」
岩「いや、分かってんだけどさ...
そこまで関わろうとしてくるのは、何かあるのかなって」
「あったとしても、私はもう関わらなくていいよ...」
岩「...それ」
「え？」
岩「Aの癖、自分で勝手に人の気持ちまで決めつける」
そう言われて、ちょっとドキッとした
それは、思い当たる節があったから。
彼氏と別れる時、なんでもかんでも気持ち決めつけられて嫌だった
と言われた事がある。
その私の癖は、未だ直っていないということだ。
岩「気持ちなんて人に聞いてみないと分からない。
だから、その助けてくれた人にもう一回会って、ちゃんと気持ちを聞く。
それからでいいんじゃね？
その人と関わらないかどうかは」
「...」
...今回ばかりは私の責任だから、深澤さんの提案に乗ろうと思う
それからでいいか、決めるのは。
「ありがと、」
岩「いつもの事だから。気にすんな」
照は本当に良い友達だ...
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作者名：こようぃん
| 作成日時：2021年1月3日 14時
