＃9 デート ページ9
A遅くなってすみません、行きたいです
そう返事をしたのは、照に相談した日の夜
これで本当に最後になるかは、自分次第だ。
深澤さんおけ!詳しいことはまた送るね!わら
深澤さん、"笑"じゃなくて"わら"って打つんだ...
なんて新しい発見。
「...いやいや、なに感心してんの」
深澤さんと話してたら、気が狂うな...
.
.
「すみません、お待たせしました」
深「待ってないよ、行こ」
歩き出した深澤さんの後ろを着いていく
行き慣れた場所のはずなのに、何故か落ち着かない。
深「ここ、来るの初めて？」
「...いや、大学の最寄り駅です」
深「え、まじ？
んじゃあ○○大学に通ってんの？」
「はい」
隠す必要ないか、と思ったから頷いた。
巷では賢いと言われているが、実際そんな事はないと思っている。
深「賢っ！！俺、高卒だからさ〜
高校卒業してすぐ働いたの」
「そうなんですね、」
深「ねえ、興味ないでしょ笑」
「...ごめんなさい、私、冷めた返事しかできなくて」
よくないって、分かってるんだけどな...
深「ま、そういう所もAちゃんのいいとこだよ！気にする必要なし！」
「そうですかね...？」
深「そうそう！あ、着いたけど、ここ来たことある？」
「...ないです」
どんな所なんだろうと思ってたら、スイーツ食べ放題だった。
深「俺、あんま食べないけどいける？」
「...じゃあ、なんで来たんですか」
深「一回来てみたいな〜って思ってたんだよね！それならせっかくだしAちゃん誘お〜って。
前、結構大きいパフェ食べてたし甘いの好きなんだろうなって」
確かに、甘いものは大好きだ。
大きいパフェ食べたのは...深澤さんと初めて会った日のこと、か。
奢るからって言われて、ちょっと大きいの食べたんだよね(深澤さんには秘密だけど、多分バレてる)
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作者名：こようぃん
| 作成日時：2021年1月3日 14時
