鼓動 ページ13
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「 今日 、 泊まってほしい … 」
俺の腕の中から言うもんだから 、
断れねぇし 。
腕を解いて 、 ハンドルを握った 。
少し走らせて 、
不意に隣を見ると
にこにこしたAがいて 、
少し安心した 。
「 ただいま 〜 ! 」
誰も居ない部屋にAが呼びかける 。
「 おかえり 。 」
そう言ってやると 、
Aが 、 満足したように ふわっと笑った 。
ずっと変わらないその顔が 、
俺は昔から好きで
「 やっぱすきだわ … 」 ボソ
隣の部屋に行ったAには 、
聞こえるわけがない 。
「 おいブス 、 目冷やしとけな 。 」
冷凍庫から 、
保冷剤を出して
リビングに戻ってきたAに投げた 。
「 ん 〜 、 ありがと 。 」
「 つめた … 」
そう言って 、 テレビの前に座った 。
俺も隣に座って 、
適当にテレビを見ていた 。
「 あ 、 風呂入ってこい 。 」
「 ん 〜 。 」
「 一緒に入る … ? 」
「 はぁ ? 」
不意に言われたその言葉に
一瞬で鼓動が早くなった 。
「 じょ 〜 だん ! 」 フフッ
悪戯っぽい顔をするから 、
目が離せない 。
鼓動は 、 元に戻るどころか
早くなるばかり 。
「 じゃ 、 行ってくるね 〜 ! 」
まだうるさい鼓動と一緒に
風呂から出るAを待った 。
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リみみ - 2話、誰side? (2018年6月4日 18時) (レス) id: e4407b93c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:#渡邊 彩華 | 作成日時:2018年1月30日 14時