涙 ページ11
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｢ 行きも迎えに来てもらったのにごめんね ？ ｣
｢ まあ 、 お前も一応女だしな 。 ｣
｢ 一応って 。 ｣ ﾌﾌｯ
隣の席で外を見ながら笑うAを 、
一瞬だけ見て 、 返事をした 。
｢ 今日 、 泊まっていかない ？ ｣
｢ は ？ ｣
いきなり誘ってくるもんだから 、
つい口が悪くなった 。
｢ や 、 なんとなくね 。 ｣
驚く程 、 静かなAを疑問に思った 。
｢ なんかあった ？ ｣
｢ ストーカー ？ ｣
｢ こんなブスに誰もしねえか ｣ ﾊﾊｯ
適当に車を停めて 、
今度は 、 ちゃんとAを見て 、 話す 。
｢ ん ？ 言ってみ ？ ｣
｢ 怒んね ー から 。 な ？ ｣
Aは 、 少し俯いた 。
髪の間から見えたのは 、
目から溢れる涙だった 。
｢ … ｯ 。 あの … ね ｯ … ｣
無理に話そうとするAを見て 、
思わず手を伸ばしてしまった 。
｢ やっぱ 、 無理に話さなくていい 。 ｣ ｷﾞｭ
俺の胸に顔を押し付けて泣くAは 、
いつもよりずっと 、
小さかった 。
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リみみ - 2話、誰side？ (2018年6月4日 18時) (
レス) id: e4407b93c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＃渡邊 彩華 | 作成日時：2018年1月30日 14時
