will10 ページ10
◇ ◇ ◇
「親戚の家?」
『うん、もともとお世話になってた家』
昨日、親戚の家のお姉さんから、家に残ってる私の荷物をどうしたらいい?と連絡が入り、丁度休日だった為取りに行くことを約束した。
「でもりこ、風邪ひいたまんまでしょ。家でおとなしくしてなって」
『大丈夫だって、もう治ったようなものだし。』
この前の雷の日、あのままソファで寝てしまった私は風邪をひいた。彼方さんに凄く謝られたけどあれは私の不注意のせいだから彼方さんのせいではない。
「いや、でも…」
『彼方さん心配しすぎ!ほら、もうまふ君たちくるんじゃない?』
あの手この手で行くのをやめさせようとする彼方さんを説得する。まったく心配性すぎる…
言い合っているうちにまふ君たちが到着したらしい
「本当気を付けてよ?しんどくなったらすぐ帰りなよ?危ない事に巻き込まれないでね?」
『私を何歳だと思ってるんですか…』
譲らない彼方さんを皆さんに引きずり出してもらい、私もやっと出かける準備を始める。
約半年ぶり、か…
正直、あの家に行くのは気乗りしないし、本当は体の状態もはまだ万全には遠い。
けれど、あの家にもう迷惑をかけるのは嫌だし、迷惑がられるのも嫌。それならばさっさと取りに行ってしまうほうがスッキリするだろうと思ったのだ。
ガチャリ、と部屋の扉を閉めればまだ生ぬるい風が私の頬を攫った。
電車に乗り込み、慣れた駅に降りて改札を抜ければ、よく知った人がこちらに向かってきた。
「りこっ!! 久々じゃない〜!」
昔から変わらないいたずらっぽい笑顔に安堵する。
『
「ん、おかえり、りこ」
そう言って凛さんはくしゃくしゃ、と私の頭を撫でた。
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羅涙冬。~らるふ~ - 更新待ってます!ゆっくりでいいので頑張ってください!応援してます! (2018年8月9日 16時) (レス) id: 5555e1981a (このIDを非表示/違反報告)
ガルボ(プロフ) - 凪咲さん» コメントありがとうございます! これからも応援是非宜しくお願いします(*´∀`) (2017年10月2日 23時) (レス) id: 490bebaed7 (このIDを非表示/違反報告)
凪咲 - めちゃくちゃ面白いです!頑張ってください! (2017年10月1日 13時) (レス) id: 6d1da23217 (このIDを非表示/違反報告)
ガルボ(プロフ) - 亜麻都さん» ありがとうございます!! これからも楽しんでもらえるように頑張ります(*´∀`)!! (2017年9月24日 23時) (レス) id: 490bebaed7 (このIDを非表示/違反報告)
亜麻都(プロフ) - 続編おめでとうございます!!!!これからも楽しみにしてます!!!!更新頑張ってください!!!!ヽ(・∀・)ノ (2017年9月24日 13時) (レス) id: 4c7f3da984 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ニナ | 作成日時:2017年9月24日 1時