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時折光る緑のハートを浮かべたたろ君は、俺を見て、大きな口でにこにこ笑う。
ジェシー君も、HA!って笑って、ご機嫌に俺の肩を抱いた。
「A、おはよ。」
「なんで起こしてくんねぇーの！」
「俺が起こしたんだから、それで十分でしょうよ。」
「A君！」
朝食をとるレストランの入り口にいた大男２人と、軽い足取りで走りよってくるスタッフが俺の名前を呼んだのはほぼ同時だった。
ふふっ
「これ、マネージャーさんが、ありがたく受け取れって。」預かりました。
明るく染めた髪、大きな瞳のスタッフは、目元を緩めて紙を差し出す。
マスクの上からでも分かる明るい表情に、何事だろうかと期待を込めて、手を伸ばした。
「ありがっ「はーい、ありがとう。」
「俺たちが渡しておくね。」
「はい、Aは俺と握手♡」
・・・。
こんなこと、前にもあったな…？
スタッフさんに向かって伸ばした手は、たろ君の温かい手にぎゅうと握り込まれ、
俺が欲しかった紙は、横から現れた大我君が受け取っていた。
「A、これお前宛じゃなくて、俺宛だわ。」貰っとく。
ヒョイ、と紙を長い指に挟んでみせた優吾君は、
くしゃりと音を鳴らしながら紙をポケットに突っ込んだ。
・・・？
…いや、俺宛ってことで俺の所に可愛らしく駆けて来たんじゃないのか、彼女は。
パタパタと去ってしまった彼女の背中を探そうにも、目の前にジェシー君の背中があってよく見えない。
結局、俺はよくわからないまま「そうなの？」と言うしかないし。
「「そうそう！」」
って頷く大我君と北斗君を前にすると、これ以上つっこめない。
「…は、また？」「ＩＤか。」
ボソボソと難しい顔をして話す優吾君と樹君。
二人の上に浮かぶハートは、黒いオーラを纏っている。
黄色いハートを包み込むように湧き出す黒い霧。
青いハートから噴き出している黒い霧。
…ふむ、さては。
あの二人、なーんか悪いこと考えてんな？
メンバーが悪巧みをしている時は、ハートに黒いモヤがかかる…と。
心の中を覗き見ているみたいで申し訳ない気もするけれど。
もしかしたら、誰かが悩んでるとか、観察したら分かるんじゃないの？これ。
「A」飯いくよ。
北斗君に腕を引っ張られ、ぼんやりしていたことに気付く。
朝飯のタンパク質はどのくらい？
50ｇあれば…
何も知らずに料理を見る俺の横で、北斗君が樹君と目配せしていたなんて知らないまま。
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venjamin(プロフ) - りんさん» りん様 コメントありがとうございました！遅筆で申し訳ないのですが、そう言って頂けると嬉しいです。五輪…もしかして、サッカーもお好きな方ですか!?頑張って情報収集して、多少なりともリアルに書けるように頑張ります。また、覗きに来て下さい！ (2021年12月12日 23時) (
レス) id: 221b5a88eb (このIDを非表示/違反報告)
りん - はじめまして。いつも楽しく読ませて頂いています。五輪の話見てみたいです。更新頑張ってください。 (2021年12月3日 10時) (レス) id: ae11fa7d1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：venjamin | 作成日時：2021年5月5日 2時
