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「俺だってパスタ好きだよ！？」俺じゃ駄目なの！？
ピンク頭がAさんにぎゅっと縋り付いた。
…っあ、大我さんのターンは終了ですか。
王子、イラっとした顔してるけど大丈夫？？？
喧嘩しないでよ？本局で…。
「樹君、忙しいって聞くから…遠慮しちゃった。
俺と遊ぶ時間も取ってくれると嬉しいけど、ちゃんと休んで欲しくて…。」
「…A、お前…。 そんなに俺の事…っ！」
苦しいよ、樹くん…！
・・・。
ぁー・・・この声…さっきのは樹さんだったんですね…。
あなた陽キャのTop of Topみたいな顔してるけど、あんな声出るのね…
んんー。
Aさんの肩に頭をぐりぐりしてから、んふって笑って差し出したのは、青いポチ袋。
「これ、俺からのお年玉。」大切に使えよ？
「わ、ありがとう！」
『・・・。』
え、普通じゃん…！
一番ゆるんだ顔してたから心配してたけど、あなたが一番まともだったか！
良かったよ、お年玉の概念をちゃんと持ってる子が一人でもいてくれて。
「…？
樹君、なんか固いよ…？」カード…？
え、まさかのカードごと！！？
いくらでも使っていいですよって！！？
家族なの！？もう、家族になったの…！！？
「そ。俺んちの鍵♡」
・・・。
・・・・・・。
おれんち の かぎ・・・？
は！？鍵・・・っ！！？
「え！？樹君の家の鍵！！？」
「そ。」
いいの…？ってつぶやきながら、
おそるおそる中身を取り出してるけど、そりゃそうなるよね…。
銀色の鍵がスルッと掌に乗っかった。
「これで、いつでも俺ん家来れるね♡」
「ぇ、ホントに受け取っていいの…？」これ…
「うん。とりあえず、今日は一緒に帰ろうな。」
・・・どこに！！？
どこに一緒に帰るの！？この男の家！？？
まって、それはよく考えた方がいいよ姫。
確かに君の方が体格もいいし、筋肉もあるだろうけど、
相手樹さんだよ…？？事態は深刻だよ？？？
ジェシーさんも返してくれないだろうけど、
この人の場合、もう家族にしようって勢いだよ、これ。
甘えて甘えて、気が付くと一緒に住んでるパターンあるよ？
「今日、泊まりに行っていいの？」
「ぇ！ホントに来てくれんの!!?」っしゃぁ！
・・・ぁ、ベッド狭いけど、俺寝相いいから。
ソワソワした顔で嬉しそうに笑う樹さんが、Aさんの手をとろうとした
次の瞬間。
「ちょぉっと待った！」
スパァン…ッ
黒いポチ袋が勢いよく叩きつけられた。
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venjamin(プロフ) - りんさん» りん様 コメントありがとうございました！遅筆で申し訳ないのですが、そう言って頂けると嬉しいです。五輪…もしかして、サッカーもお好きな方ですか!?頑張って情報収集して、多少なりともリアルに書けるように頑張ります。また、覗きに来て下さい！ (2021年12月12日 23時) (
レス) id: 221b5a88eb (このIDを非表示/違反報告)
りん - はじめまして。いつも楽しく読ませて頂いています。五輪の話見てみたいです。更新頑張ってください。 (2021年12月3日 10時) (レス) id: ae11fa7d1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：venjamin | 作成日時：2021年5月5日 2時
