STAGE2 重たい愛のいなし方 ページ33
ポムッ
ポムッ
「…んむ…。」
何かが顔に当たる違和感で、意識が浮上した早朝。
チームの寮では、体の為に毎日８時間眠っていたから…
強制的に崩されるリズムに、体が起き上がることを拒む。
ポッポムッ ポッ
、
・・・俺の顔の上で跳ねるの止めれる？
昨日は、カウントダウンライブの後、関ジャニさんやキスマイさんに挨拶をして、
先輩方を見送ってからホテルへやってきた。
「おー！Aやん！
代表の試合見てんで！がんばれよー！」
「お疲れ、A。
今度予定合う時、飯行こうよ。」いつ空いてんの？
「え、ガヤさん俺も行く！」…宮田も一緒でいい？
久しぶりに会った先輩方にも、暖かい声を掛けて貰えて嬉しかった。
ジャニーズ事務所の先輩たちは、前を向いて頑張る若手に優しい気がする。
それは、樹君が言ってた。俺もそう思う。
ポムッ ポッ
「くぁ…。」
今日は、朝７時から始まる朝の番組に、ゲストとして出演させて頂くから
５時半にはスタジオに入るって言ってたな…。
テレビ局にほど近いホテルの一室に、じゃんけんで勝った俺は１人部屋。
…のはずなんだけどなぁ…
誰だよ、ホントに…こんなんするの…
ジェシー君？樹君？たろ君…いや、心当たりがありすぎるｗ
「…だれー…もぉー。」
重たい瞼をなんとか押し上げる。
フットライトの心許ない光で薄暗い部屋に、何かがぼんやりと浮かんでいる…
・・・ハートが２つ…？
「・・・は。」
えぇ…いや、まじか。
ポムッ ポポッ
いや、起きてんのにめっちゃぶつかってくるじゃん…。
目の前でふわふわ揺れたり、ポヨンとぶつかって来たり、
黄と黒のハートが、心配そうに浮いている。
…なんで心配そうって思ったかって？
なんとなく…？
「くぁっ…。」生あくびが止まらない。眠い…。
ポンッ
黄色が、俺の携帯の上で跳ねる。
黒はさっきから、肩に乗ったまま動かない。
…ホントなんなの…。
ちらりと時計を見ると、４時半を過ぎた頃。
まだ暗いのもうなずける。ご来光は皆で見られるかな。
携帯には、北斗君と優吾君から連絡が入っていた。
気にかけてくれる嬉しさを感じながら、起きましたと返信して顔を上げると
ハートはどこにもいなくなっていた。
「「「おはよ、A」」」
眠そうなメンバーの上で、くるくる回る６色のハート
…あぁ、今日も元気そうだね…はは…。
わぁ、黒が飛んでくるー…
ポムッ
「A、寝ぐせ。」ふふっ
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venjamin(プロフ) - りんさん» りん様 コメントありがとうございました！遅筆で申し訳ないのですが、そう言って頂けると嬉しいです。五輪…もしかして、サッカーもお好きな方ですか!?頑張って情報収集して、多少なりともリアルに書けるように頑張ります。また、覗きに来て下さい！ (2021年12月12日 23時) (
レス) id: 221b5a88eb (このIDを非表示/違反報告)
りん - はじめまして。いつも楽しく読ませて頂いています。五輪の話見てみたいです。更新頑張ってください。 (2021年12月3日 10時) (レス) id: ae11fa7d1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：venjamin | 作成日時：2021年5月5日 2時
