検索窓
今日:15 hit、昨日:0 hit、合計:124,711 hit

初体験 ページ25

時々咳き込むかずの背中をさすりながら、はらはらして待っていたら、チャイムが鳴った。

「ごめんかず、ちょっとだけ」

ソファにもう一回かずを寝かせて、玄関に走る。

急いで鍵を開けると、両手に荷物を持った翔くんが入ってきた。

「ごめん。おまたせ。って智くん!」

翔くんの顔を見たら、一気に安心して涙があふれてきた。

「なんで泣くの!大丈夫だから!」

笑いながら、片手に荷物をまとめて肩をぽんぽんと叩く。

「ほら、かずくんのことでしょ」

言われて、慌てて涙をぬぐってかずのもとに連れて行く。

咳はしていなかったけれど、しんどそうに呼吸にしているかず。

微かにヒューヒューという音が聞こえてくる。

「あら、結構重症だね」

そう言った翔くんは、すぐに診察を初めてくれた。

「熱は?」

「さっきは39.5℃。今はわかんない…」

「まじか…でもこの調子だとまだ上がるかも」

まだ上がるの?こんなに高いのに?

翔くんは一度家に寄ったのか、簡単な医療器具を出してきて、かずののどを覗き込んだりしている。

「のどすごいはれてるね…熱も高いけど、ただの風邪だよ」

そういって、2種類の薬をかばんから出してきた。

「これ、飲ませてあげられる?俺はきっと無理だから…」

人に薬を飲ませるなんてはじめてだ…。

それでも、しんどそうなかずの様子をみていたらそんなことは言っていられない。

「かず、薬飲もうか?しんどいけど…」

ぐったり→←救世主



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (228 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
292人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ohmiya373sk(プロフ) - 更新ありがとうございます!! 話が着々と進んでますね…!! お母さんを見つめるにのちゃん 、過去も 益々気になります(^ ^) 更新頑張って下さい! (2015年1月27日 22時) (レス) id: 07fd8f852a (このIDを非表示/違反報告)
みっちょん(プロフ) - にじいろえんぴつさん» にじいろえんぴつさん!すぐにお返事できなくてごめんなさい!!お久しぶりです!(^O^)かずくんも、大野くんも頑張ってくれました!今年も是非よろしくお願いしますm(_ _)m (2015年1月27日 2時) (レス) id: 5d381b2641 (このIDを非表示/違反報告)
にじいろえんぴつ(プロフ) - みっちょんさん、お久しぶりです、えんぴつですー!年末年始が落ち着いたので、覗いたらお話が追加されてて、飛び上がりました。和くんの公園デビュー、大野さんよく引っ張ってくれた〜!と感動してます。大きな進歩!みっちょんさん、今年も応援させてください(ぺこり) (2015年1月4日 11時) (レス) id: ed6b40fa96 (このIDを非表示/違反報告)
みっちょん(プロフ) - エミーノさん» そうですね、、、ゆっくりゆっくりかずくんも変化見守ってあげてくださいm(_ _)m (2015年1月1日 2時) (レス) id: 5d381b2641 (このIDを非表示/違反報告)
みっちょん(プロフ) - ohmiya373skさん» そうですね、完全に萌え袖状態です(´ω`)いつもと違う智くんにキュンとしてしまいますね。。ありがとうございます! (2015年1月1日 2時) (レス) id: 5d381b2641 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みっちょん | 作成日時:2013年9月19日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。