看病(シオフキーside ) ページ7
「シオフキーよー。」
「何だ?」
「流石にこれは過保護ってもんじゃねーのか?」
両傍らのロブスターに扇で仰がれ左側にはジュース
とにかくロブスターに囲まれているフレイアに私はフンッと鼻を鳴らす
「貴様が無茶して満身創痍になるのが悪い。右腕の骨折肋の損傷は私のせいだがその他はお前が無茶した賜物。きっちり安静にしてもらうからな。さぁこの薬を飲め。」
「嫌だ!またそのクソマズマーブルドラッグを飲ませる気か!」
「痛みを抑制しかつ体の修復速度を早める優れものだぞさぁ飲め。良薬口に苦しと言うだろう。」
「例えそれが正しかったとしても苦い薬だからって良薬とは限らねぇだろ!論点すり替えんな!」
「畜生前回ので学びやがったな!いいからのーめー!」
「ガボボボッ!」
全く世話の焼ける奴だ
私は試験管をフレイアの口に突っ込んで無理矢理飲ませた
「ゼェゼェ……」
「はい終わり。そう悪くもないだろ?」
「じゃあお前が飲んでみやがれ!どんだけまずいかわかるぞ!?」
「別に私は体調に問題はないよって必要ない。」
「卑怯者ー!」
騒ぐフレイアに何だか笑えてくる
頼り概があるんだかないんだか
不思議な奴だ
「ったく今に見てろよ……!」
「はいはい。ほら、飯だぞー。」
「また前みたいに魚を丸ッと口に突っ込もうとするなよ?」
「流石にそれはない。ちゃんと人間用の飯を調達してきた。ほら。」
「ん?」
出したのは野菜を柔らかく煮たスープだ
「おー。お前が作ったのか?」
「あぁ。ロブスターの体からじっくり出汁をとってだな。」
「こいつらの前で話すなよ震えてんじゃねぇか。」
ロブスター達は皆そろってフレイアにひっついている
よし、全員三連勤だな
「と、いうのは冗談で私が作った物だ。簡単な物だが。」
「お前料理できたのか。」
「あぁ。チルド化して人間に送りつけたり、時には毒をいれてやったりと何かと融通が効くんだなこれが。うまいから馬鹿な人間共は揃って毒が入ってても食べてしまう位には定評があるぞ。」
「どんな定評だよ。」
「まぁいい。ほら、口開けろ。」
私は息でスープを冷ますとスプーンをフレイアの口許に持っていく
「え。自分でやるって。」
「お前聞き手使えないだろ。食え。」
「モガッ!」
開いた隙をみてスプーンを突っ込む
「ゲホッゲホッ!」
「どうだ?」
「……うまい。うまいけど無理矢理いれんな。気管に入った!」
「知るか。抵抗するからだ。」
「S野郎〜!」
「Sで結構。」
膨れるフレイアに私は笑った
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闇鍋ソース(プロフ) - ぱいんさん» まじすか、よろしくお願いします (2020年4月30日 16時) (レス) id: e014917a59 (このIDを非表示/違反報告)
ぱいん - 初コメ失礼致します。更新嬉しいです、ありがとうございます!これからも応援しております! (2020年4月30日 2時) (レス) id: ab6cbeeec6 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - はやみんさん» それはよかったです( ´∀`) (2020年4月15日 1時) (レス) id: e014917a59 (このIDを非表示/違反報告)
はやみん - ついにシオフキー結ばれた!よかったです!闇鍋ソースさんの小説やっぱ大好きです! (2020年4月15日 1時) (レス) id: 60d6cec3ee (このIDを非表示/違反報告)
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