・19話 ページ19
Side 松田
地獄のような練習のあと。
そこからの授業がなくなったと聞いて
海に入るものも多い。
「俺達も水着になろーぜ。」
「いい。めんどくせぇ。」
海水でベトベトになる感覚が嫌いだ。
だが、
萩原は俺の文の水着まで
持ってきやがって、着ろと目で言う。
水着を着るよりもコイツを
押し切って水着を着ない方がめんどくさいことに気づいて、
仕方なく着替えた。
「浮き輪も持ってきてるとか
A、用意周到すぎ。」
Aという単語が聞こえた方に
無意識のうちに目がいった。
それは俺と萩原だけではなくて。
「でしょ？気持ちいいねー」
そこには白い肌によく映えた黒の水着に
身をまとったA。
周りの野郎どもも俺も、
息を呑むのが分かった。
「にしても、A肌白いし
黒のビキニが映えてるわー‼
ほら、周りの男子釘付けになってるよ。」
Aの近くでいつもチョロチョロしてる女、確か井上？だったかが言った。
確かにそのとおりだ。
その乳揉ませろ！なんていう声が聞こえたかと思えば目線の先の二人は
おいかけっこをし始める。
「アイツ、自分の格好わかってんのかよ。」
「…うん、分かってないねー。」
「何のん、……ッ。」
「え？なにか言った？」
「なんでもねぇ。
…おい、行くぞ。」
何呑気な返事してんだよ。
って言おうとして、やめた。
呑気な返事だったが
顔は笑ってなくて。
普段怒らねぇ分、こうゆう時の萩原には
なかなか慣れない。
「おう、行くか。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ぅう、あっ‼ごめんなさい‼」
わざとAがぶつかりそうなとこに
移動して数分。予想通り衝突してくる。
「A、その格好で走るな。
揺れてるぞ、乳。」
正面にいるソイツは
いつもより華奢に見えた。
「お前なー、周り良く見てみ。
野郎ばっかりだろ。ただでさえAの容
姿は目立つってのに。その格好で走られたら
嫌でも目につく。」
もっと自覚しろよ、ったく。
暑くてよかった。
こんな暑い日なら顔が赤くても
誰も不思議に思わない。
「別に水着だからいいじゃんー」
ブスーと拗ねたようにAは言った。
「あぁん⁉俺がおかすぞ。」
「まぁまぁ、松田落ち着けって。
でも俺も松田とおなじ意見だよ。
こんな中でビキニになっちゃダメダメ。
はい。これ羽織っときな。ね？」
「…はーい。」
続く (更新停止中)
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ゅゅ - めちゃくちゃ好きです……この小説で警察学校組に興味を持ったのでほんとに感謝です、！！更新待ってます！ (2021年5月22日 10時) (
レス) id: cd6ed5edd7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷 | 作成日時：2019年8月18日 11時
