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〜俺も一緒に〜 ページ25
新side
初めて聞いた松尾くんの過去
そんな辛い思いをしていた彼のことを考えると自分の事なんかどうでもよくなった。
松尾「ごめんね。嫌な思いしたよね」
新「ううん。話してくれてありがとう」
松尾「こちらこそ聞いてくれてありがとう」
新「一緒にいる友だちは知ってるの?」
松尾「話したことないよ。話したところで〔だから?〕って言われるだけだよ」
やっぱり人って上辺だけで、自分の立場さえ守れればそれでいい。
いかに人間が醜い生き物なんだ。
松尾「もう帰ろっか」
新「・・・待って!」
松尾「どうしたの?」
新「俺も…俺も連れてって」
松尾「館に?」
新「俺を・・・助けてください」
普段誰かに助けを求めることも何かに興味を示すこともなかった。
それは誰かを傷つけないため苦しめないためだった。
そんな俺が誰かに助けを求めた。
そして誰かが俺のことを助けてくれた。
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作者名:椋和 | 作成日時:2022年11月6日 19時