迷い猫は簡単に懐かない【SixTONES】【SnowMan】 (ページ13)

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#13 ページ13

Aside

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「ま、ざっとこんな感じ？」

ほとんど木と白と灰色で覆い尽くされた部屋を見渡す

女子高生の部屋にしては恐ろしくシンプルでベッドに座るクマが女子らしさを辛うじて出している

「クッション淡いピンクにして良かったね」

「マジで漫画の世界になる所だった」

机やらベッドやらを一から組みたてて作ったのでそこそこ時間は食ってしまったが居住できる部屋が出来て良かった

「みんなありがとうね」

「どういたしまして」

「ルイスのこと大事にしてね」

ルイス(くまさん)のことはジェシーがもはや私より気に入ってるのではないかと思う

「ちゃんと毎日抱っこして寝るね」

「そういう所はお子ちゃまだよな」

「だってまだ17だもん」

大人ぶってたくせによく言う、という言葉は胸に深く刺さって仕方ない

「教科書とか服とか取りに家行かないと」

部屋に机の上も、本棚にも何も入っていないという殺風景さ

備え付けのクローゼットには必要最低限の下着や服しか入っていない

「家行くのは阿部ちゃんについてってもらいな」

「そうだね…」

あまり家には帰りたくないけどここで暮らすにも、学校に通うにも一度は帰らないと行けないだろう

「まあ部屋の片付け終わったし、夕飯の準備しようぜ」

「今日舘様の帰り遅いらしいから作るしかないな」

「夕飯なら私に任せてよ」

先に部屋を出ていった3人のあとを追いかけてそう声をかける

「夕飯何がいいかな」

「あんま食材ないから買い足しに行くか」

問題は山積みだけど今を楽しむことくらいは神様も許してくれるよね

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