19 : 経緯 ページ21
樹side
物凄く突然だが俺達の働く会社は大手の出版社でその中で俺らは女性向け雑誌の校正の仕事をしている
「あーこりゃダメだわ」
元々はライターとして別の会社で働いてたこともあって校正だけじゃなくて編集会議にたまに参加するんだけど
「なんだ田中？なんかあったか」
「いや大丈夫です。すみません」
手元に配られた来月号の特集を見て思わず顔を顰めてしまった
そこにあるのは紛れもないAの元彼の名前
"松村北斗"
その四文字だったんだから
「A、と彼氏さん？」
「こんにちは。いつもお世話になってます、Aの彼氏です」
2つ歳下だと言うAの彼氏の印象は真面目でしっかりしてて完璧というやつ
「あれお前んとこの男子の制服？」
「そうだよ。午前中あっちは授業で私が大学3時からって言ったらお昼だけ食べようってなって」
「あーあー惚気はいらないです」
初めてあったその時は高校の制服を着てて俺のことを見ると少し複雑そうな表情をしてた
「いつから付き合ってんの？」
「んー私が高校卒業する時。告白されて、付き合った」
「好きなの？」
「当たり前じゃん。告ってきたのはあっちだけど私も好きだったもん」
たった出会ったのが1年違うだけでこうだと俺的にはなんとなく虚しい
「なあ外食いに行かね？」
「ごめん、今日私お弁当！」
「マジか。作ったの」
「いや彼氏が」
なんとまあその高校生の彼氏とやらは彼女にお弁当を作っちゃうくらい尽くしててお料理上手らしい
普通にクオリティ高かった
「見て見てこれー！！」
「何それ」
「人気の読モランキング。1位だって！凄いよね」
それでもって人気の読者モデル、らしい
とまあ2年間イチャイチャカップルをいちばん近くに見てた訳で大学も同じとこ来んのかと思いきやうちより高いとこに入ってて
「お前の彼氏何が出来ねぇの」
「…運転？」
「あっそ」
基本的にできないことは無いらしい
とはいえ俺も諦め悪く2年粘ってたけど
「樹ー！傘入れて」
「何お前忘れたの？今日予報で言ってたろ」
「予報は見てたけどすっかり」
「A」
「え？北斗！なんで居んの」
「今日の朝傘もって出てかなかったろ」
「え、神じゃん！ごめん樹ありがと」
「おう」
さすがに傘もってきた時にはメンタルやられた
半同棲or同棲かよ…って悟り開きそうになったしな
ー
ーー
後半回想にしたの伝わりました…？
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きょーもとのこうもり - とまとさん» 了解しました!! (2020年4月16日 6時) (
レス) id: 979eb0bd6f (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - きょーもとのこうもりさん» 再度返信すみません！作者ホームページの方に登録したのでそこから飛べると思います！コメント欄のすぐ下にあります (2020年4月14日 0時) (レス) id: 85dc890a25 (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - きょーもとのこうもりさん» ありがとうございます！1度コピーして頂いて検索してくださると飛べます！！お手間取らせてしまい申し訳ないです…できるか変更してみますね！ (2020年4月14日 0時) (レス) id: 85dc890a25 (このIDを非表示/違反報告)
きょーもとのこうもり - いつも楽しく読ませていただいています。質問箱にとべません!たぶん6d0b89e…を消せばいいと思います!!違ったらすみません… (2020年4月14日 0時) (レス) id: 979eb0bd6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とまと | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/ss_122_tm
作成日時：2020年3月7日 14時
