藍沢先生が体調不良5(リクエストOK)

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名取はそういうと「ご飯食べてください、冷めちゃいますから」と話を逸らした。

けど俺には聞こえていた。



名取に食事を手渡されてゆっくり口に運んでいたけど咳でむせてしまって結局食べられたのはほんの少しだけ。


名取「少し食べられましたね。熱が上がってきてるかもしれませんから薬飲みましょうか」




俺の額に手を当てながらそう呟く名取。


薬と水の入ったペットボトルを渡されむせないようにゆっくり服用する。



藍沢「……っはぁ…ｹﾞﾎｯｺﾎｯｺﾎｯｺﾎｯ」


名取「少しは体調良くなりましたか？」


藍沢「変わらない……」



頭の痛さは相変わらず続いているし高熱のせいか頭がボーッとする。


酷い悪寒と咳をしすぎて咳をする度に腹部が痛む。


それに加えて目が回る感じもする……



そんな俺を見て名取は冷えピタを張り替えたり体温を測ったりと甲斐甲斐しく動いてくれる。



藍沢「悪いな……ｺﾎｯｺﾎｯ名取……ｺﾎｯｺﾞﾎｯｺﾎｯｺﾎｯ」


名取「いえ、ゆっくり休んでください。寝れそうなら寝てくださいね。俺の事は気にしなくていいんで。好きでこうしてるわけですし」



そう言われてベッドの上で横になって目を瞑っていたが咳のせいで寝付けない。









結局一睡もできないまま朝を迎えた。


名取「おはようございます」


名取がそういった先には藤川と灰谷がいた。


藤川「昨日は白石とはるかに追い出されて帰らされたから朝早く来たぞ！」


灰谷「藍沢先生の体調どう？」


名取「咳が酷いみたいで昨日から全然寝れてない……」


藤川「そうか……熱は？」


名取「30分くらい前に測ったら38.2度でした。昨日の深夜は39度超えてたんで下がってきてるんだと思います」


藤川「寝れないのはきついな……」



灰谷「関節痛みますか？」


俺の方を見ながらそう訪ねて来る灰谷。

熱のせいかボーッとする頭で言葉の意味を考えて「あぁ」と返事をする。


ボーッとしてる俺を見かねて藤川は解熱の点滴を打ってくれたり名取は冷えピタを貼ってくれたり灰谷は俺が関節が痛いと言ったためクッションの位置を変えてくれたり3人とも色々してくれた。




この状態が数日間続き次の日には熱が37.8度まで下がり悪寒も感じなかった。


さらに2日後には自宅療養の許可が藤川から降りた。




でも仕事に復帰できたのは2週間後。

自宅療養の期間はさほど高熱ではなかったが37度代後半から38度代前半の熱がずっと続いていて咳もずっと出ていた。

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