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けど今日ばかりは藍沢も病には勝てないらしくベッドに力なく横たわっている。
しばらく無言で藍沢の事を見ていたけど時々寝返りをうつと一瞬顔を歪める藍沢。
藤川「藍沢、どうした?」
灰谷「関節、痛みますか?」
灰谷がそう聞くと頷く藍沢。
藍沢の反応を見て名取が「クッションいれますね」と足にクッションを敷いた。
咳は尚も続き、頭も痛むらしい。
寒気も酷いみたいで布団をすっぽりと被っている。
辛そうだな……と思っても俺たちには変わってあげるなんてことはできないため、ただ見守ることしかできない。
寝ていても咳は続き藍沢は苦しそうにずっと咳き込んでいた。
名取「辛そう……ですね………」
藍沢を見ながらそう呟く名取。
灰谷「うん……」
藤川「吐くくらいだし……あの藍沢がこの状態だからな……」
そう言うと藍沢が酷く咳き込み目を覚ました。
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藍沢side
時計を見ると寝る前に見た時間から10分程度しか経っていない。
藤川「体調どうだ?」
そう聞いてくる藤川。
「咳が辛い」って言いたいのに咳に邪魔されて伝えられない。
藍沢「咳……ゴホッコホッコホッコホッコホッ」
少し話すのも辛くて咳き込んでしまう。
寝ようにも寝られなくてベッドでボーっとしていると気づいたらもう夜の9時過ぎ。
「藍沢先生、食事摂れますか?」そんな声が聞こえて振り向くと名取がいた。
名取「食べるの難しいかもしれませんが薬、何か胃に入れないと飲めないんで」
藍沢「わかった……」
そう言うと名取はフラフラしている俺の体を支えながら起こしてくれた。
今更気づいたが藤川と灰谷は当直ではないのにいつまでいてくれたのだろう?
それに名取だって当直なのに俺なんかの看病して……
藍沢「藤コホッコホッ川と灰谷コホッコホッは…?」
名取「藤川先生と灰谷なら1時間くらい前に帰宅させられましたよ。白石先生と冴島さんに。藤川先生と灰谷は残るって言ってたんですけど……」
藍沢「そうか…コホッコホッコホッ名取…コホッゴホッはコホッ俺なんかのコホッゴホッところにいていいのか…?コホッゴホッゴホッゴホコホッ」
名取「無理して話さないでください」
そう言いながら優しく背中を擦ってくれる名取。
俺の咳が落ち着くと名取は「緋山先生に「男同士の方がいいだろうから藍沢先生に付いていてやれ」って言われたんで……。それに…藍沢先生の事心配ですし……」
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ミッキー(プロフ) - 楽しく読ませてもらいました!!リクエストなのですが、藍沢先生が酸欠と頭痛で倒れて入院中無理して事務作業とかもやってたら重度の貧血で階段から落ちてしまい藤川先生や緋山先生が処置するみたいなのを読んでみたいです、息苦しいの多めがいいです!お願いします! (2020年8月2日 21時) (レス) id: 43ae38a228 (このIDを非表示/違反報告)
まい - リクエストいいですか?藍沢先生がいちょうえんになる話ガ見たいです!できたらでいいのでお願いします。 (2019年12月15日 10時) (レス) id: cf2a24b3bd (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - きよさん» 貴重なリクエストありがとうございます!拒食症ですね。リクエストが溜まっているため遅くなってしまうかもしれませんがご理解いただけると幸いです。よろしくお願いします! (2019年4月4日 8時) (レス) id: a6dbc40d34 (このIDを非表示/違反報告)
きよ - あっ!プラスで不眠症も入れてください。すみません、付け加えちゃって、、 (2019年4月3日 23時) (レス) id: d52f446e85 (このIDを非表示/違反報告)
きよ - リクエスト良いですか?藍沢先生が拒食症になる話をみたいです。きっかけは、おまかせします。看病っていうか藍沢先生の拒食症を治すために協力するのは、同期の3人と冴島さんでお願いします。 (2019年4月3日 23時) (レス) id: d52f446e85 (このIDを非表示/違反報告)
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