藍沢先生が体調不良5(リクエストOK)

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藤川「かな……？」


横峯「ＣＴ検査はしたんですか？」


藤川「いや……」


名取「藍沢先生、すぐ寝たから冷えピタ貼るくらいしか」


白石「検査した方がいいと思う」


藤川「そうだな」


冴島「藍沢先生が起きたら教えてください。ＣＴ室予約します」


藤川「ありがと」



そんな一連の会話を終えるとそれぞれの仕事に取り掛かり気づいたら2時間経っていた。


名取「藍沢先生の様子診てきます」


名取がそういうから俺もついていくことにして灰谷も一緒に行くことになった。


病室の前に来るとドア越しに苦しそうにせき込む声が聞こえた。


病室は個室で藍沢しかいない……



藍沢だ！



そう思ってドアを勢いよく開けると予想通り藍沢がドアとは反対の方を向いてせき込んでいた。


藤川「藍沢！大丈夫か？」


そう声をかけても返事がない。

おそらく返事ができないほどひどいのだろう。



藍沢「ゴホッゴホッゴホッゴホッ」


せき込んでる藍沢が急に口に手を当てて近くにいた灰谷が咄嗟に袋を掴み藍沢の口元に寄せた。


すると藍沢は苦しそうに吐き出して誤飲するとまずいため俺と名取で藍沢の上半身を起こした。



藍沢「う゛っグハッゲホッゲホッゲホッゲホッ」





しばらく藍沢の嘔吐は続いたけど後半はほぼ胃液だった。


名取「口ゆすぎましょうか」


藍沢「……あぁ…」


そういう藍沢の声は枯れていて具合の悪さが窺える。


藤川「藍沢、ＣＴ撮りに行こう。肺炎併発してるかもしれないし。体動かすのしんどいかもしれないけどこのままだと薬処方できないから」


そういうと藍沢がｺｸﾘと頷いたためはるかに連絡してＣＴ室を確保して藍沢は動くのがきついみたいだから車いすに乗せて行った。


ＣＴを撮って肺は真っ白だったため肺炎であることは間違いない。


加えて血液検査を行うとマイコプラズマ肺炎であることが分かった。


灰谷「マイコプラズマ肺炎って長引きますよね？」


名取「完治まで結構かかるみたいだな」


そう言ってスマホの画面を向けてきた名取のスマホを灰谷と覗き込む。


確かにネットにかいてるみたいにマイコプラズマ肺炎は完治まで結構かかる。


しかも乾いた咳がずっと続くから本人は辛いだろう。



検査を終えて一足先に病室に戻されていた藍沢に検査の結果を伝えると「そうか」と素っ気ないが「ゴホッゴホッ」と咳をしていてかなり苦しそうにしている。


ぐったりしている藍沢を見ることなんて滅多にない。

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