藍沢先生が体調不良5(リクエストOK)

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藤川side


雪村「あの……もうカンファレンスの時間になりますけど……」


そういわれて時計を見るといつの間にか、かなり時間が進んでいた。


藤川「あっやばっ移動しよう！」


俺がそういうと緋山もフェローたちに移動を促し始めて藍沢も移動を始めた。





カンファレンスが始まって今日は白石もいなくて橘先生もいないため代わりに俺たちが話した。


ほとんど話すのは藍沢か緋山で俺はちょっと言葉を付け加える程度。



最初はそんな感じで進んでいたけどカンファレンスの中盤くらいから藍沢は近くの壁に寄りかかって話を聞く方にまわり主に緋山が話していた。


本当は藍沢に声を掛けたかったけどそんな雰囲気じゃなくて様子を見ることしかできなかった。


緋山「今日のヘリ担は藤川と…灰谷と雪村だっけ？で、当直が…横峯と名取と…藤川と…冴島ね。今日も忙しいと思うけど一日よろしく！解散！」



緋山がそう言って「今日も忙しいだろうな…」なんて考えていると


ドンッ


いきなり大きな音がして一斉にみんなが同じ方向を振り向くとそこにいたのは完全に力なく座り込んでる藍沢だった。



一瞬の沈黙の後にみんなザワザワし始めた。



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藍沢side


体の不調を感じながらもカンファレンスは始まり今日は橘先生も白石もいないためシニアドクターである俺か緋山か藤川が必然的に話すことになる。


序盤は話も進んでよかったものの中盤になってくるとだんだん立ってることも難しくなってきて目立たないように端に避けた。


終盤は壁に寄りかかって何とか倒れないように保つのに必死で緋山の話してる内容は全く入ってこなかった。


緋山「〜〜〜〜〜〜〜〜〜…解散！」


ボーっと立っていて緋山の「解散！」という声だけはっきり聞こえてみんなが動き出したのが分かった。


俺も医局に戻らないといけないと壁に寄りかかっていた背中を離すと


クラッ


さっきまで視界がぼやけてるくらいの眩暈が一層強くなり完全に何も見えなくなったと同時に俺の体がバランスを崩したのが分かった。


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緋山side


藍沢が倒れた。


カンファレンスの途中から少し様子がおかしかったけど特に気には留めなかった。




力なく座り込んでる藍沢は体育座りで顔を伏せていていち早く駆け寄った藤川が藍沢の首筋に触れ「あっつい……」と呟いた。


雪村「体温計です」


藤川「あぁ助かる」



雪村から体温計を受け取り藤川が藍沢の体を支えながら体温計を挟み込む。

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