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藍沢side
書類を書き上げて脳外に行こうと立ち上がったが
クラッ
座ってる間も続いていた目眩が立ち上がると同時にいっそう強くなり思わずしゃがみこんでしまった。
膝をついた時のドンッという音が医局に響き緋山と冴島が俺に気づいて椅子から立ち上がった。
緋山「藍沢!?」
藍沢「少し立ちくらみがしただけだ」
このまま必要以上に医局にいれば緋山や冴島の「休め」という言葉に甘えてしまいそうだったためまだ視界がまわっているものの立ち上がって足早に医局を後にした。
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冴島side
緋山「藍沢あいつ歩いてる途中で倒れるとかないわよね?」
藍沢先生が医局から出て行った後に緋山先生がそう少し苛立ったように言った。
冴島「さすがにそれはないと思いますけど……」
緋山「藍沢を休ませたいけど藍沢の言う通り藍沢が今の救命のシフトから外れたら救命は機能しなくなる……」
冴島「その時はうちの藤川に3徹くらいならなんとかさせます」
緋山「何よそれ!(笑)藤川の奴完全に尻にしかれてるじゃない」
そんな会話を緋山先生としながらも緋山先生が藍沢先生のことも救命のことも心配してるのは伝わってきた。
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藍沢side
脳外に資料を届けてその後は救命に戻って書類を書いていると急患が運ばれてくることも患者が急変することもなく平和に朝を迎えた。
が…俺の体調はさらに悪化していた。
やむことのない頭痛と常にまわってる視界。
吐き気にも襲われて立ち上がりたくない。
だけどそんなことできるはずなく、容赦なく時間は経つ。
緋山「うっわ藍沢あんた昨日より顔色悪いわよ」
藍沢「大丈夫だ……」
機能当直だった冴島はもう帰宅して日勤組が出勤してきていた。
藤川「カンファレンスの間だけでも寝てたらどうだ?」
藍沢「そんなことできる訳ないだろ……」
横峯「藍沢先生今日は確か…ヘリ担ではないみたいだけど……」
灰谷「大丈夫かな?」
名取「橘先生も白石先生もいなくて人手がいない中、脳外と掛け持ちつつ俺たちに休みがあるようにシフトを調整して本来自分がシフトに入ってないところにも無理して入ってたみたいだし……」
横峯「もともと救命って人手不足だったんでしょ?」
名取「まぁ俺たちも藍沢先生から見れば使い物にならないだろうし……忙しくて寝る暇もないみたいだったから体調崩しても無理ないだろ」
そんなフェローたちの会話も聞こえてきた。
シニアの立場の人間がフェローに心配かけてどうするんだよ……
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ミッキー(プロフ) - 楽しく読ませてもらいました!!リクエストなのですが、藍沢先生が酸欠と頭痛で倒れて入院中無理して事務作業とかもやってたら重度の貧血で階段から落ちてしまい藤川先生や緋山先生が処置するみたいなのを読んでみたいです、息苦しいの多めがいいです!お願いします! (2020年8月2日 21時) (レス) id: 43ae38a228 (このIDを非表示/違反報告)
まい - リクエストいいですか?藍沢先生がいちょうえんになる話ガ見たいです!できたらでいいのでお願いします。 (2019年12月15日 10時) (レス) id: cf2a24b3bd (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - きよさん» 貴重なリクエストありがとうございます!拒食症ですね。リクエストが溜まっているため遅くなってしまうかもしれませんがご理解いただけると幸いです。よろしくお願いします! (2019年4月4日 8時) (レス) id: a6dbc40d34 (このIDを非表示/違反報告)
きよ - あっ!プラスで不眠症も入れてください。すみません、付け加えちゃって、、 (2019年4月3日 23時) (レス) id: d52f446e85 (このIDを非表示/違反報告)
きよ - リクエスト良いですか?藍沢先生が拒食症になる話をみたいです。きっかけは、おまかせします。看病っていうか藍沢先生の拒食症を治すために協力するのは、同期の3人と冴島さんでお願いします。 (2019年4月3日 23時) (レス) id: d52f446e85 (このIDを非表示/違反報告)
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