藍沢先生が体調不良5(リクエストOK)

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藍沢side


藍沢先生はもう十分すぎるくらい頑張ったじゃないですか。今日くらい迷惑かけたっていいんですよ。我慢しないで思いっきり泣いていいんですよ、思いっきりわがまま言って、甘えていいんです。迷惑だなんて思いませんし俺が全部受け止めますから



名取にそう言われてさっきまで後輩に弱いところを見せてはいけないって我慢してた涙が歯止めが効かなくなった。


なんで泣いてるのか……


理由は自分でもよくわからなかったけど名取は黙って優しく背中を擦ってくれていた。


__________

名取side


藍沢先生をどうしようかと考えているとＰＨＳが鳴った。


橘≪あっ名取、この間片付けてくれた段ボールの置き場所がわからなくてな……≫


名取「資料倉庫の横の部屋に置いてると思いますけど……」


橘≪あぁあったあったこれか≫



この間俺が片付けた段ボールの置き場所が分からなかったらしいが会話の内容的に見つかったようだ。


橘先生なら……


橘先生はさっきの場所にはいなかったし頼んだら手伝ってくれるかもと思い


名取「あの…橘先生藍沢先生が…」

と話を切り出した。



橘≪藍沢がどうかしたか？≫


名取「かなり熱が高くて…今廊下にいるんですけど…どこかに移動させられませんか？」


橘≪処置室なら今の時間使ってないし今からも使わないから処置室のベッドまで運んでやってくれ。俺もこっちの仕事が終わったら向かう。今そこに名取１人か？≫


そう言われてドキッとした。


緋山先生も新海先生も横峯も灰谷も雪村さんもいない。


名取「まぁ…はい…いろいろとありまして……」


と言葉を濁すと橘先生は何かを感じ取ったように


橘≪そうか…詳しいことは後で聞く。まずは藍沢をベッドに寝かせてやれ。あと今病院に藤川が資料を取りに来てるんだ藤川も一緒に向かう≫


名取「わかりました」


俺の返事を最後に通話が切れた。


処置室か…


確かここから少し遠かったよな……



なんて考えながらふと藍沢先生に目をやると顔は真っ赤で荒い息を繰り返していた。



早くベッドに寝かせたいけど……



藍沢先生を背負うなんて俺には無理だし…


この状態の藍沢先生を歩かせるわけにもいかない…




結局車いすに藍沢先生を乗せて処置室まで運んだ。



処置室のベッドに寝かせて藍沢先生の脇に体温計を挟み込んで冷えピタを貼っていると


ガチャッとドアの開く音がして橘先生と藤川先生が入って来た。



橘「藍沢どうだ？」


名取「一応冷えピタ貼って今体温測ってます」

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