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藤川「名取!?名取!?」
俺も藍沢も椅子から立ち上がって名取の名前を必死になって呼んでいた。
少しすると連絡を受けた白石たちも病室に駆けつけて広かったはずの病室は人ばっかりに。
名取「……なんで…俺……?」
そう言って名取が目を覚ますと病室中が歓喜に沸いた。
緋山「あんたいつまで眠ってるつもりだったのよ!」
灰谷「名取先生昨日からずっと眠ってたんだよ」
横峯「ほんっとに心配したんだから」
それぞれが名取に声をかけるなか藍沢も滅多に見せない嬉しそうな安堵した表情をしていた……けど
緋山「藍沢!あんたからもなんか言いたいことあるんじゃないの!?」
名取「あいざわ……?」
藍沢「…………昨日は悪かった……」
名取「…?…あなたは……誰ですか?……救命の人ですか?」
藍沢「!………」
名取は藍沢の事を覚えていなかった……
さっきまでの藍沢の表情は一変してどんどん表情が曇っていく……
緋山「あんた寝ぼけてんの?藍沢よ!あ・い・ざ・わ!」
名取「……?…あいざわさん…?」
白石「ほんとに覚えてないの?」
横峯「名取先生「藍沢先生!藍沢先生!」って言ってたじゃん!」
名取「あいざわ先生?」
藤川「俺たちの事はわかるんだよな?」
そういうと名取は「白石先生、緋山先生、藤川先生、冴島さん、横峯、灰谷、雪村さん」と藍沢以外のメンバーの名前はすべて言い当てた。
雪村「ないのは藍沢先生の記憶だけ……」
雪村の言う通り、ないのは藍沢の記憶だけ。
医療の事も覚えてるし、俺たちのことも、読み書きも問題なかったし普通に喋れていた。
なんで藍沢の記憶だけないんだ……?
ちらっと横に立っている藍沢の顔を盗み見るとどこか寂しそうな悲しそうな複雑な表情をしていた。
白石「とりあえず名取先生のことは緋山先生と雪村さんに任せてみんなは仕事に戻って」
白石の言葉を合図にみんなは一斉に動き出し、藍沢もその中に紛れて病室から出たけどみんなとは違う方向に向かって歩いて行った。
白石「あっ藤川先生!」
迷ったけど俺は藍沢を追うことに決めて急いで後を追おうとすると白石に「藍沢先生には今日はもう帰っていいから家でゆっくり休むように」と伝えるよう頼まれた。
藍沢どこ行ったんだ?
藍沢が歩いて行った廊下を追うと、すでに藍沢の姿はなかった。
藍沢の行く場所と考えたら……あそこ……だよな?
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明日香 - ゆうかさん» ありがとうございます。面白いと言っていただけて光栄です。これからも頑張っていきますのでまたのリクエストお待ちしています! (2019年3月18日 17時) (レス) id: a6dbc40d34 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか - リクエスト書いて頂いてありがとうございました!!面白かったです!またリクエストしますね♪ありがとうございました!! (2019年3月18日 13時) (レス) id: 0721983257 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - こんさん» わかりました。頑張って書かせていただきます!マイコプラズマ肺炎は完治まで結構かかるみたいなので毎度なんですが話が長くなってしまうかもしれませんがご理解いただけると幸いです。これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします! (2019年3月15日 22時) (レス) id: a6dbc40d34 (このIDを非表示/違反報告)
こん - リクエストお願いします!藍沢先生がインフルエンザとマイコプラズマ肺炎を併発するのが見たいです!看病する人はできれば男性人がいいです!よろしくお願いします! (2019年3月15日 22時) (レス) id: 391160b051 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - ほまさん» アンケートに答えていただきありがとうございます!暴行のお話ですか!結構、体調不良表現より余談の方が多かったかな?と思っていたのですが気に入って頂けたなんてありがたいです!これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします! (2019年3月9日 18時) (レス) id: a6dbc40d34 (このIDを非表示/違反報告)
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