藍沢先生が体調不良4(リクエストOK)

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名取side


藍沢先生に「ふじかわせんせ、なとりせんせ、となり……」と言われてあぁ隣に座ってってことかと思って藍沢先生の右隣に座ると解釈があってたみたいでニコニコとしてくれる藍沢先生。

藤川先生は藍沢先生の言葉の意味が理解出来てないみたいで困った顔のまま立ち尽くしていたため「藤川先生もはやく！」と声をかけると察したように藤川先生も俺の反対側の藍沢先生の隣に座った。


幼児退行の人の面倒を見る方は疲れてしまったりイライラしてしまうことがあると聞いたことがあるけどまったくそんなことがない。


普段だとありえない藍沢先生の姿であることも理由の１つだけど藍沢先生のあの整った顔の潤んだ目でみられるということを聞かない訳にはいかない。

それに普段はあんなニコニコすることないのに隣に座ったり話し相手になるだけでニコッとされて笑顔の破壊力もやばい……


なんて考えてると今度は藍沢先生が食事をとるのを拒んでるらしい。


名取「藍沢先生、食べないと熱下がりませんよ？」


そういって説得を試みるものの藍沢先生は首をフルフルと振って頑なに食事を嫌がる。


最近はほとんどなにも口にしてなくてお腹がすいてるはずなのに……


と考えてると俺は一つ思い当たることがあった。


それを試すために藤川先生からお粥を借りてスプーンでお粥を１杯掬う。


緋山「あんたが食べるわけ？」

なんて聞いてくる緋山先生。

そんな訳ないじゃないですか…と思ったことを口に出す。

名取「そんな訳ないです」


奇想天外なことを言い出す緋山先生は放っておいて、掬ったお粥を藍沢先生の口元に持っていくと頑なに閉じていた口を開いてお粥を食べてくれた。


藤川「食べさせて欲しかった訳か！」


白石「名取先生、よくわかったね」


お粥を口に運んであげればうれしそうに食べてくれる藍沢先生。

初めはゆっくり口をもぐもぐさせて食べてくれていたけど５口目くらいでフルフルと首を振られて食べるのを拒否されてしまった。


藤川「もうお腹いっぱいか？」


「お腹いっぱいか？」と藤川先生に聞かれると藍沢先生は頷いて手を合わせて「ごちそうさまでした」と食事を終えた。




藍沢先生が食事を終えたことを確認すると緋山先生と藤川先生は目配せをして互いに頷きあった。


おそらくそろそろ藍沢先生になにがあったか聞くようにということだろう。


そう思ってると藤川先生は藍沢先生に「藍沢〜話があるんだけど」と切り出した。

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