藍沢先生が体調不良4(リクエストOK)

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名取「あと熱が高いみたいでかなりぐったりしてて呂律が怪しいですね」


藤川「そうか……」


白石「今、藍沢先生は？」


名取「寝てます」


冴島「また１時間後くらいに様子を見に行った方がよさそうですね」


藤川「そうだな」


俺の発言を最後にみんなは各自の仕事に戻った。




藍沢が寝て名取が戻ってきてから１時間ちょっとくらい経って幸いなことにヘリの要請もなく、急患も運ばれてこないためみんなで藍沢の様子をみに行くことにした。

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冴島side


藍沢先生が体調を崩したということで救命の個室にいるみたい。


藤川先生によると藍沢先生が幼児退行してるみたいで……



今は藍沢先生の病室に向かってみんなであるいてるんだけど……

藤川「藍沢の笑顔の破壊力やばいんだよ」


緋山「うるさいわね」


藤川「いや、あの藍沢の笑顔を前に正常でいられるわけがないだろ」


白石「藤川先生、わかったから。藍沢先生が寝てたらどうするの？」


藤川「悪い、悪い」


そんなこんなでみんなで話しているといつの間にか藍沢先生の病室の前に着いていて藤川先生と名取先生を筆頭に病室に入ると布団を口元まで被って半泣きの藍沢先生がいた。


藤川「あれ？藍沢起きてたのか？」


藍沢「うぅ〜〜〜」


名取「えっちょっ……藍沢先生？」


藤川先生が話しかけると大きな目からぽろぽろ涙を流して泣き出した藍沢先生。


そんな藍沢先生を見て名取先生が藍沢先生に近づくと藍沢先生は布団の中に入れていた手を布団から出して名取先生、藤川先生を自分の方に引き寄せた。


藍沢「おきたら……ひとり……」


藤川「ごめん、藍沢、起きたら一人で怖かったなー…ごめんな」


藤川先生は救命より小児科の方が向いてると前に緋山先生が言っていて今はそれがわかる気がする。


藤川先生は藍沢先生に小さい子供のように話しかける。


藍沢「ひとり……やだ…」


そういう藍沢先生からはいつものような勢いや目力は感じられない。

ブーブーブー

そんな中、白石先生のＰＨＳに橘先生から連絡が入った。


白石「今から４分後に腹腔内出血とくも膜下出血の患者さんが運ばれてくるって！」


患者さんが運ばれてくるならいかないといけないけど今の状態の藍沢先生を病室に１人にするのも気が引ける……


どうしようと考えていたけどそんな時、藍沢先生が掴んでいた藤川先生と名取先生の腕を離した。


あんなに一人を嫌がっていたのになんで？

色々聞きたかったけど患者さんがあと少しで到着するため私たちは全員病室を出た。

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