藍沢先生が体調不良4(リクエストOK)

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名取に起こされてカンファレンスに参加したがもう座っているのでさえキツイ。


少し熱を帯びている顔とは対照的に手は冷えていて少し寒気がする。


でも今日は脳外で朝一番からオペがあって休むわけにはいかない。


今日は脳外でオペは今から行う午前の一回だけしかないが今から行うのは腫瘍の摘出手術。


予定時間は５時間と他のオペより少し長い。


よりにもよって長丁場のオペだが、やらない訳にはいかないためカンファレンスが終わるとすぐに脳外を目指して歩き出した。








オペが終わったのは午後１時。

予定時間内に終わったけどもう俺の体はとっくに限界を向かえているためフラフラとしていて自分でもすごく危なっかしいと思う。


とりあえずは救命に行こうと思って歩を進めるがいつもは歩いて２分くらいの医局が今日はすごく長く感じた。


やっと着いた救命の医局。

カルテを書いたり書類を整理したり、やらなければいけないことはたくさんある。

やらないと迷惑がかかるのもわかっている。

けど今はもうそんなことをする体力も気力も残ってなくて俺は自分のデスクに歩いていくのも、仮眠室にいくのも億劫で医局に入って一番近くにあるソファーに乱暴に腰を下ろした。



迷惑かけてごめんなさい


シフトを時間通りに交代できなくてごめんなさい


書類の提出が遅れてごめんなさい



いっぱい、いっぱい、色々ごめんなさい……


シフトを時間通りに交代できないこと、書類の提出が遅れることは全部自分の力不足。

完璧にできない自分が情けなくて現実から逃げるように俺は目を閉じた。


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名取side


藍沢先生は最近すごく忙しそう。

救命にコンサルに来て聞きたいことがあったから聞こうと処置後に医局を探すともう藍沢先生の姿はなくて白石先生に聞いたら「もう脳外で予定していた手術に入っていると思う」とのこと。


それでも脳の事は藍沢先生に聞くしかないため脳外の医局まで足を運ぶと真剣な顔つきで栄養ジュースかなんかと思われるものを片手にパソコンに向き合っている藍沢先生がいて、話しかけるのを躊躇していると藍沢先生が気づいて話しかけてくれて藍沢先生は忙しいのにも関わらず俺の話にしっかり耳を傾けてくれて藍沢先生に聞きたいことを聞いた。


藍沢先生にお礼を言って医局を出るとさっきみたいに藍沢先生はパソコンと睨めっこ。


栄養ジュースで食事を済ませてるみたいで時間がないのがすごく伝わってくるけどだからといって俺にできることはない。

最近はそんな日がずっと続いていた。

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