18 ページ19
名取side
俺と藍沢先生が診ていた患者さんが急変した。
でもそんな戦慄の中、冷静に周りに指示を出す藍沢先生。
藍沢先生＿＿＿＿＿＿＿＿
常に冷静で厳しいけど＿＿＿＿＿＿＿＿
本当は一番仲間思いで＿＿＿＿＿＿＿＿
口は悪いけど一番腕が良くて＿＿＿＿＿＿＿
俺が一番尊敬する人＿＿＿＿＿＿＿＿＿
藍沢先生＿＿＿＿＿＿＿
藍沢先生がオペをしてる光景、俺の事を呼んでる光景がどんどん浮かんできて忘れていた記憶がよみがえってくると同時に強い頭痛に襲われて思わずしゃがみこんだ……
けど今は頭痛とかより藍沢先生に記憶が戻ったことを一番に知らせたかった。
俺の事を心配してしゃがみこんでいる俺の目線に合わせて自分もしゃがみこんで声をかけてくれている藍沢先生に一生懸命記憶が戻ったことを知らせる。
藍沢「名取！名取！」
名取「あい…ざわ……せ…んせい…」
藍沢「なんだ？」
名取「戻ったんです…き…おく…」
そう伝えると頭痛がよりひどくなって俺の意識はそこっで途絶えた。
-----------
藍沢side
名取がいきなりしゃがみこんで何事かとすごく不安になったけど必死に記憶が戻ったことを伝えてくれた。
「戻ったんです、記憶…」そう言い終わると名取は意識を失ったため近くにいたナースに頼んで初療室から運び出してもらった。
名取が運び出されて１時間後。
無事に３人とも救えた。
頭部外傷の患者さんも何とか意識を取り戻して後遺症も残っていないだろう。
初療室を出て俺が一番に向かったのは名取が運ばれた病室。
寝ていると悪いためゆっくりとドアを開けると名取は起きていてベッドを起こして座っていた。
藍沢「大丈夫か？」
名取「はい！記憶が戻ったんです！藍沢先生の治療してる姿をみてたら」
そういいながらキラキラした目でうれしそうに俺を見上げる名取。
藍沢「………」
なんて返せばいいかわからなくて少し間があいたけど一番今まで気がかりだったあの日の事を謝罪するべきだと思って言葉が少ないものの自分の中で精いっぱいの謝罪をした。
藍沢「あの日、現場で……助かった……でもあの時俺はお前に怪我を負わせた……すまなかった……」
そういって頭を下げると驚いたように「顔を上げてくださいよ」という名取。
名取「人って失って初めて失ったものの大切さに気が付くんですよね……記憶を失くす前の俺にとって藍沢先生は近くにいて、一緒に働いて、怒られて……それが当たり前でした」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 240人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「体調不良」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
明日香 - ゆうかさん» ありがとうございます。面白いと言っていただけて光栄です。これからも頑張っていきますのでまたのリクエストお待ちしています！ (2019年3月18日 17時) (
レス) id: a6dbc40d34 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか - リクエスト書いて頂いてありがとうございました！！面白かったです！またリクエストしますね♪ありがとうございました！！ (2019年3月18日 13時) (レス) id: 0721983257 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - こんさん» わかりました。頑張って書かせていただきます！マイコプラズマ肺炎は完治まで結構かかるみたいなので毎度なんですが話が長くなってしまうかもしれませんがご理解いただけると幸いです。これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします！ (2019年3月15日 22時) (レス) id: a6dbc40d34 (このIDを非表示/違反報告)
こん - リクエストお願いします！藍沢先生がインフルエンザとマイコプラズマ肺炎を併発するのが見たいです！看病する人はできれば男性人がいいです！よろしくお願いします！ (2019年3月15日 22時) (レス) id: 391160b051 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - ほまさん» アンケートに答えていただきありがとうございます！暴行のお話ですか！結構、体調不良表現より余談の方が多かったかな？と思っていたのですが気に入って頂けたなんてありがたいです！これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします！ (2019年3月9日 18時) (レス) id: a6dbc40d34 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
