鬼が玖匹。 ページ9
「うわっ、何だよ気持ち悪ぃっ!!」
僕も同感だよ、伊之助さん。
【結晶の御子】がまだ3体もある。
菩薩像とかは消えたけど、これは動くまんまなんだね。
「カナヲ、どうする!?その前にお前目、平気か!?」
「右目がほとんど見えないけど、失明じゃないから大丈夫。」
できるかな。
「上弦の弐が三体いるのと一緒だぞっ!!これどうすんだよ!?」
『きっとできるよ、お前なら』
バリッ
「俺ならできる」
「あ、お前、さっきの…」
「大丈夫、きっとできる」
全身に力を込めた。
_____________鏡の呼吸
___________________________結晶の御子!
体中が痛い。
肺も凍ってる。
「うわっ、同じやつ!!」
同じ御子が三体ずつ。
お互いに、殺し合いを始めた。
『同じ力が逆方向から加われば、相殺する。』
いつか、聞いた話。
バリンっ、バリッ!
6つの御子は、互いに砕け散った。
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作者名:零堂June | 作成日時:2020年9月2日 12時