鬼が捌匹。 ページ8
ヒュッと音がした。
瞬間、地面に叩きつけられる。
速い…血鬼術?
顔を上げると、菩薩像みたいなのが立っていた。
こっちに向かって息を吹きかけてくる。
寒い。
腕が固まっている事に気づいた。
動けない。
どうしよう、このままじゃ僕、死んじゃうよ。
戦った鬼の死を見ないまま死ぬの?
何だよ、その死に方。
納得、行くかっつーのっ!!
花の呼吸________終ノ型_______
________彼岸朱眼。
痛い。
「ぬおおおおお!!獣の呼吸、思いつきの」
苦しい。
「投げ裂きィィィィッ!」
首が、飛んできた。
急いで避ける。
繋いだ一閃が届いたんだ。
良かったね、カナヲさん、伊之助さん。
…なのにね。
潔く死ねばいいじゃん。
高潔って、格好いいと思うよ。
まさか氷細工たちを残すなんて、思いもしなかったや。
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作者名:零堂June | 作成日時:2020年9月2日 12時