鬼が漆匹。 ページ7
もう
負けねぇからな、
覚悟しとけよ、上弦の弐。
「…なぁ童磨、俺のこと忘れてた?」
びくっと振り向いた童磨の腕を切り落とした。
「ああ君かぁ!すっかり忘れていたよ、ごめんねぇ!あ、やっと来てくれたんだぁ!
俺、心待ちにしていたんだぜ!その前に名前を聞いておこう!君の名h」
「黙れっつってんだろ唐変木」
顔面を素手で殴った。
ゴッ!
えっと、今変な音しなかった??
コンクリートに拳入れた時みたいな音したよな今??
全然痛くないけどよ!!うん、痛くねぇ!!←(強がり)
こっちに気付いた鬼殺隊員の方二名。
カナヲさんはハッとした表情でこっちを見た。
すると、
【結晶ノ御子】
…何だありゃ
ってか何かこっちにきて、えっ!?
さっきのガラス細工のお姫様二人をこっちに出して、同じことしてるじゃんかっ!
猪の人が叫ぶ。
「待ててめぇ逃げんなっ!」
「伊之助っ!」
へぇ、伊之助っていうんだ。
全部を凍らせていく。
ヤバい、奴がどんどん届かない距離に追い詰められていく…!
駄目だ、このままじゃ、童磨の思うつぼだよ。
「偽物童磨死ねっ!」
僕はそのまま突っ込んでいった。
「危ないっ!!」
氷の欠片が身体に突き刺さっていく。
でも、そんなこともうどうでも良かった。
ただ、童磨を斬ることしか頭になかった。
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カナヲはそのころ、苛ついていた。
(上弦の弐、まだ毒効かないのっ…!?)
さっきはあの人も突っ込んで行っちゃったし…と頭を働かせていた。
鬼殺隊ではないけれど、良い人だって言うことは分かってる。
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痛い。冷たい。辛い。
息を止め、目を瞑り、念を込めながら氷を切り裂いていく。
「痛い…寒いよ、体が凍りそう」
僕の思いは誰かが受け継いでくれるのかな。
「あれぇ?」
その時、声が聞こえた。
腐ったような匂いがする。
そこで私は蟲柱の作戦をようやく理解した。
「童磨さん、どうですか?」
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作者名:零堂June | 作成日時:2020年9月2日 12時