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人間が漆匹。 ページ16

「す、墨ちゃん…?」



僕は間違いを犯してしまった。









店長は




あの後の僕を知らない。
””””””









「墨ちゃん、どどどどうしたの…?」


隣の善逸くんが怯えたように問いかけてくる。




僕、紅河墨は帰り道ずっとこんな感じです。



「はーっ!食った食ったぁ!」


はしゃぎすぎよ、伊之助くん。


溜息を付きながら、これからのことを思っていた。






幸哉さんはね、僕のことを知らない。


きっと今頃澪ちゃんが何か言っているだろうけど。


僕はもう、あの頃の「あいちゃん」じゃないから。


「紅河墨」だから。




幸哉さんには申し訳ないけど、もう過去に縋っていたくない。


心がキリキリする。本当にごめん。”最低”って罵ってくれて構わない。









…だから、さよなら。

人間が捌匹。→←人間が陸匹。



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作者名:零堂June | 作成日時:2020年9月2日 12時

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