人間が参匹。 ページ12
「痛い」
最近これよく言ってる。
本当はめちゃくちゃ痛い。
「痛いよぉぉぉぉぉぉぉ」
誰もいないことを良いことに、本音をすべて吐き出した。
「殺す絶対黒死牟とか鬼舞辻無惨とか絶対殺してやる
あいつのせいで兄も怪我した弟も死んだ友達も死んだ
あいつのせいで僕は今こんなこと言う羽目になった
あの鬼を殺したら僕は死ぬあれを殺すまで蘇ってでも生き抜いてやる
傷だらけでもいいから兄ちゃんと弟に報告してやる
覚えとけよ、絶対に貴様共を地獄に突き落としてやらぁ…」
ふと視線を感じ、外を見ると男の子が3人、いた。
…凄い引いてた。
「…聞かれた！？」
うわあああああああどうしようううううううう僕の本音知られたあああああああああああ！！！！
「絶対！絶対言いません！！」
ええっと、まず自己紹介をしてもらった。
真ん中が竈門炭治郎くん。
童磨殺す時にいた、横にいる半裸(…？)の猪の人は嘴平伊之助くん。
んで、すごいこっちを見てくるのが我妻善逸くん。
「伊之助なみの女の子みたいな顔が乗ってる…」
何か、色々失礼じゃない？
ちょっと仲良くなった。
何か、鏡の呼吸のこととか、痣が出たとか、好物とか。etcetc…。
すごい皆優しくて、良い人なんだなぁって分かったよ！
最後に、
「あのさ、ちょっと言いにくいんだけど……」
何何！？と聞いてくる3人に、ちょっと引きながら言った。
「さっき善逸くんが言っていたけど、僕、女だよ？」
。
。
。
「「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁっっっ！！？」」
善「何で何で何で！！！ねぇ何でよ！！！
僕って言ってるじゃん！！それに胸だってないじゃんよっっ！！！」
最後の一言が余計だよ、善逸くん。
「邪魔だから押さえてるだけ、本当はあるから！！」
「マジで！！？？じゃあ結婚しよおぉぉぉぉ！！ねぇ！！」
は？え、単細胞？
「ごめんなさい、こういうやつなんです」
炭治郎くんが謝る。
何か…疲れたなぁ……。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：零堂June | 作成日時：2020年9月2日 12時
