検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:2,998 hit

鬼が壱匹。 ページ1

_______蜈蚣ノ舞 百足蛇腹。





(ほんと、頭にくる)








童磨と戦い力が尽きてくる。




鬼殺隊蟲柱、胡蝶しのぶは思っていた。





(ふざけるな、馬鹿)





だって。









最後の手と思い放った《蜈蚣ノ舞 百足蛇腹》だって効かないのだから。









落ちていくしのぶに手を伸ばす童磨。









(私は、鬼に捕まるのか)









(鬼に、殺されるのか)









「危ないっ!」









そこに、知らない声が届いた。






(鬼殺隊じゃない…)





しのぶは朦朧とする意識の中、声の方を見上げると、そこからはっきりとは見えないが、
背の高い人間が降ってきたように見える。









「おや…君は?」



「うるせぇ冷血漢」





低い声でそう返すと、落ちてくるしのぶを童磨の前に抱きとめた。




「鬼殺隊…何これ、むし?って読むの?柱?まぁいいや、ちょっと休んでいて下さい」









「はい…ありがとうございます」





童磨と睨み合いを続けながら答えるしのぶ。









「ははっ、助っ人かい?頼もしいねぇ」







「黙れ上弦の弐、童磨」





あらためてその顔を見てみる。









少女か、否これは_______美少年か。



姫カット____碧の交じる緑の黒髪に刺さった、艶のある鼈甲の簪。



瞳は吸い込まれるように碧く、人形のようだった。



スリムで長身だが動きにはキレがあり、一糸乱れぬ足捌き。


ブーツに袴の





_______そう、まるで鬼のような。

鬼が弐匹。→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (6 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 零堂June
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:零堂June | 作成日時:2020年9月2日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。