八十一話 ページ6
「Aが潜入調査ぁ！？」
蝶屋敷にて、善逸の伊之助と共に自主鍛錬をしていた炭治郎は目を見開く。
善逸の素っ頓狂な声が屋敷中に反響した。
「アイツハ今忙シイカラナ！仕方ネェカラ俺ガ来タッテ訳ダ！！」
目の前で胸を張るAの鴉を善逸が引っ掴む。
「誰と！？」
「グッ…オ、音柱、宇髄天元ダ！！Aハ昔奴ノ継子ダッタンダゼ！！」
「はぁ！？男か！男だよな！？」
「音柱…」
「なんだそれ。美味いのか」
善逸は憤慨し、炭治郎はうなだれ、伊之助は何故か鴉を捕食しようとする。
「…どこに潜入するんだ？」
「花……」
そう言いかけた瞬間、鴉の頭に電流が走った。
『いいか？場所は言わなくていい、いや言うな。特にタンポポ君が騒ぐだろうからな。言ったら最後、お前の羽全部毟って丸焼きにして食ってやる』
A本人も花街はあまり治安の良い所ではない事は分かっている。
間違っても炭治郎達が付いてくるなんて事はあってはならないのだ。
そのための脅しである。
「花？」
「ハッ…ハナ、ヤ……ソウ！花屋ダ！！」
鴉にしてみれば己の命が懸かっているのだ。
それはもう必死に嘘を吐く。
「ナンカナ！？花屋ニ鬼ガ出ルラシインダヨ！！ソコガ音柱ノ警備管轄内ダッタカラソウナッタ！！ウン！！」
ばっさばっさと翼をはためかせて訴える鴉を、善逸は不審げな眼差しで射貫く。
そして低い声で言った。
「お前……嘘ついてるだろ」
「どうして嘘を吐くんだ？」
そうです。
耳が良い＆鼻が良いを前にして嘘など通じないのです！！
鴉は滝のような汗を流す。
発達した五感が無くとも分かるほど動揺していた。
「まさか、俺達に言えないような所に」
「ア゛ア゛ア゛ァァァァッ！！！！」
最強の必殺技、逃走。
Aの鴉はこれまでで一番の絶叫を上げ、空高く飛び立った。
「ジャア、確カニ伝エタゾ！！！」
「待っ…」
「サラバ！！」
地上でたんぽぽが非難の声を上げている。
しかし鴉にとって大事なのはそんなことよりも己の命であった。
―――――――――――――――――――――――――――――
話数調整のためにアドリブでぶっこみました！
特に意味は無いし意味不明です。すみません！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 88人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：名梨 | 作成日時：2020年1月18日 18時
