守りたいもの

第7話 ページ9

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武蔵side






『武蔵刑事』












名前を呼ばれ、視線を向けると狼と目が合った









狼は俺と目が合ったことがわかると口角を上げた















『武蔵刑事は、こんな言葉を知っていますか？




目には目を、歯には歯を』










「...そ、それがどうした」








「武蔵...？」












動揺が表に出てしまう








汗が首筋をつたう











狼の雰囲気、喋り方が







まるで.....












『それと同じですよ




苦しみには苦しみを











死 には死 を、です』











青鬼にみたいだったからだ













「......っ.....」








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・



Aside






武蔵刑事はびっくりしたように目を見開いてる







よかった、ちゃんと忘れていないみたい








嬉しくて口角が上がってしまう










私はもう1つ質問しようと口を開いた











その時...











「わかった！！認める！！


全部、全部嘘だ！全部、私がやらせたんだ！！」













白河が嘘を認めた











嘘を認めたら解放しなければならない












もっと武蔵刑事と話したかったと考えていると、龍に声をかけられた











「やれ」














『...わかりました』














私は銃を手に取ると、水槽に向け1発打った










水槽はパリン！と大きな音を立てて割れる










中から大量の水と、苦しそうな白河が出てくる











「このような男は大勢いる


自らの地位を守るために平気で嘘をつく




でも我々はその嘘を真実だと思い込まされてきた



疑うことさえ許されなかった





おかげでこの国は嘘で溢れかえってしまった」










本当に、この国は汚い






だから.....









「だから我々獣が立ち上がった




これからこの国に蔓延している嘘を晴らしてやる...！！」








龍が銃を手に取り、銃口を上に向ける










「刮目せよ！！」









龍が2発、天井に向かって打つ











「1時間後にまた会おう、武蔵三郎」










そこで配信が切れた


















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