第43話 ページ45
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そう言った瑠美さんの瞳は力強かった
「ダメだ、今すぐ爆弾を止めてくれ」
「爆弾を止めたら武蔵三郎が山猫の情報を持ってこなくなる
私たちはその目的のために集まった
違うか？」
「…そうだな」
松長さんが部屋を出ていった
堀江さんもその後を追いかける
部屋には混沌とした空気が残っていた
爆発まで残り少なくなって来た頃、
松長さん達が戻ってきた
「もう時間がない、爆弾を止めてくれ」
「まだ武蔵三郎が間に合ってない」
「お前、本気で爆発させる気じゃないよな…？」
悠月さんは前を見たまま何も答えなかった
「今すぐ止めろ」
松長さんが悠月さんに銃を向けた
ここでも同じことが……
私は目を閉じた
私の頭に思い浮かぶのは、1年前のことだった
手術中、私を含めみんなで銃を向けあって、それで……
「早くしろ！！」
それでも悠月さんは動かない
「銃を下ろせ」
「今直ぐにだ」
丹羽さんたちが松長さんに銃を向けた
そして、堀江さんが丹羽さんたちに、詩さんと奏さんが堀江さんに、とどんどん連鎖するように銃を向けあった
「下ろすのはあんたたちだ！」
「あんたがな！」
「何とち狂ってんの？」
「みんな！辞めてください！」
瀬奈さんは中立の立場にいるようで、誰にも銃を向けず声を上げた
「みんな銃下ろして！」
普段声を上げない紗季さんも言っているが、誰を下ろそうとしない
「おい、Aはどう思うんだ」
松長さんが何も言わなかった私に問いかけてきた
『私も、爆弾は止めなくていいと思います』
「お前っ！お前も瑠美をっ！」
『勘違いしないでください』
私は仁さんの言葉を遮った
そして、モニターを見ながら口を開く
『瑠美さんを見捨てた訳ではありません
私は、武蔵刑事のことを信じているのです
武蔵刑事は必ず山猫の正体を突き止めてくれる』
部屋にまたしても沈黙が訪れる
パソコンからピロンと軽快な音がした
メールが届いたらしい
「悠月、武蔵が山猫の正体を突き止めた」
その言葉に口角が上がる
「流石だ、武蔵三郎」
悠月さんも武蔵刑事を称える
「配信の準備をしろ
行くぞ、A」
そう言い悠月さんが部屋を出ていくのを、私も追った
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ミロ(プロフ) - 面白かったです!続きが気になりました。更新待っています (3月18日 21時) (
レス) @page34 id: 317e335728 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - ジャニーズ全グループと俳優さん大好きですコロナとか温度差で体調に気をつけましょう (3月17日 7時) (レス) id: fa15550fa1 (このIDを非表示/違反報告)
しちぶ - 名前が変換されるように直しました！ご指摘ありがとうございました！ (2月29日 16時) (レス) id: 52a05f96a9 (このIDを非表示/違反報告)
7tpqc9w9xm(プロフ) - 名前が変換されません！ (2月27日 19時) (レス) @page4 id: a02d39f94b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しちぶ | 作成日時：2024年2月26日 12時
