守りたいもの

第30話 ページ32

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「和泉さくら、ようこそかながわ新空港へ


こっちだ」




龍がそう言い、手招きをする


和泉は警戒しながらも歩みを進める



『……』



獣は銃を構えながら、SATに警戒をしている




その時、



ドォン！



と大きな音がして爆発が起こった




「今のは？」


「お前の仲間が罠にかかった」




そう、獣たちは和泉を交換している間に突入するという警察の考えを見抜いていたのだ


今頃は羊を筆頭にSATを潰している頃だろう






「人質交換を餌にSATを引き寄せた」


「もうお前に用はない」




龍のその言葉で狼が銃を取り出し和泉に向けて打つ


しかし、和泉は頬にかすったものの弾をギリギリで避けた




『流石ですね、和泉管理官


次は当てます』




狼が和泉の急所に狙いを定める




その時、武蔵の声が響いた



「動くな！」



武蔵が銃を構えて、和泉の後ろに立っていた




「武蔵三郎、遅かったな」



龍が前に出て、和泉を捕らえた


狼もそれに続き、和泉に銃を突きつける



「銃を下ろせ！2人を解放するんだ！」



武蔵が焦ったようにそう言う




「________」




龍は和泉に何か囁くと和泉を解放した



「あなたもです」


久留米も同様に解放される



龍と狼は後ろに引き下がる



どちらも警戒体制を解かない





『武蔵刑事！和泉管理官！』



狼が武蔵と和泉に狙いを定めながら口を開く



『あなた達の、










罪を忘れるな』




その言葉を最後に、扉は閉まった













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