守りたいもの

第27話 ページ29

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ＮＯside




｢お前がえみりと裕子を拉致させたのか！！？｣



武蔵の怒鳴り声が響く


川越がメールで指示したということが分かったのだ


それを見た武蔵は怒りをあらわにし、川越のところまでとんできた




｢主任！｣



川越に掴みかかる武蔵を本庄と男刑事2人で抑える




川越が震える声で話し始める





｢山猫…｣


｢あ？｣




川越は何かに怯えているように体を震わせてる




｢俺たちはみんな山猫の手の平で踊らされている



北見ですら山猫の操り人形にすぎない｣



｢署長何言ってるんですか、？｣



｢誰も山猫の正体を知らない



昔、山猫はかみを1人殺した

正体に気づいたからだ




山猫の正体を突き止めようとした者は……全員……っ……｣




川越はそう言っている途中に倒れた


口からは泡が溢れ出ていた



武蔵は無線で和泉に伝える



｢川越の様子がおかしい｣






｢署長！｣




本庄が駆け寄り、首の脈を測る


しかし、手遅れだったらしく首を横に振った



川越の傍にはペットボトルの水が置いてあった



｢毒、か？｣












｢いつ毒なんて入れたんだ！？｣



武蔵は指揮本部に戻り、川越の死を調べていた




｢ここ10分の映像を流します｣





映像の中に怪しい行動をしている人物がいた


ペットボトルに何かを入れている人物


それは、









和泉さくらだった



武蔵は目を見開き、隣を見る





｢嘘だろ…｣








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