279:走馬灯 ページ9
少年は傷だらけでようやく誰かに見つけて貰えたという安堵さからかほろほろと涙をこぼし出す
要救助者を無視するなんて私にはできない
必死に伸ばされた手を掴もうと身を屈めて引っ張り上げようとする
｢ダメだ！！緋龍少女！！！罠だ！！！｣
オールマイトがそう叫んだ時には既に遅かった
｢虚像×衝撃吸収×反射｣
少年の姿が歪み黒いヘドロのような物体から先程お師匠が奴に向けて放った炎の塊が私の右手を焼き尽くそうとする
『ぐぁぁぁぁ！！、』
熱い熱い熱い熱い熱い熱い…皮膚が溶ける……っ！！
こんなに熱さでやられるなんていつぶりだろうか
そんなことも考えさせてくれないほどに痛くて熱い
火に弱いガルグイユと身体の支配権が半分程ずっともあって感覚まで共有してしまうのか
さきほどまでは何ともなかったのに…
[落ち着け…今消火する……]
ブワッと右手の炎を包むように水の膜が張られる
と、少しは楽になるものの焼け
｢僕が君を放っておくはずがないだろう？？｣
『クソ野郎…』
ゆっくりと私のいる反対方向に歩を進める奴
待って…奴はさっき、個性を発動させる際に
だとすれば、今いたところの反対側に……っ！！
『やめろォォォ！！！その子まで巻き込むな！！！』
地面を蹴って翼で空を仰ぎなんとしてでもその子に手出しはさせない
絶対助ける
そのつもりで飛び出したのに、
｢君って色々考えて複雑そうに見えるけど案外単純だよね｣
勢いが付けば付くほど急には止まれない
｢引力｣
対して奴は先を読んでいたため攻撃態勢万全だ
禍々しく複数の個性で固められたその腕はこの世のものではないかのよう
あんなものの攻撃を受ければ一溜りもないだろう
やつとの距離が縮まってゆくたびあの世の道を歩み出している気さえする
勝己、めちゃくちゃ怒るだろうな
一人で全部抱え込むなって、俺を頼れってあんだけ言っただろって
あの日から学校っていうもの自体楽しいどころか地獄であったのに、雄英にきて、みんなと出会えて、学校ってこんなに楽しいものだったなってまた思えるようになった
初めて君と会った日からまだ1年も経ってないのに私にとって君の存在は何よりも大きなものとなった
こんな私を好きだって言ってくれてありがとう
あわよくば最期ぐらい笑った顔が見たかったな、なんて我儘がすぎるかな
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紅緋(プロフ) - 白ちゃんさん» お返事遅くなってしまってすみません！！ひぇぇ、かっちゃんだけでなく緋龍ちゃんまで愛して下さるなんて嬉しすぎです(> <)コメントありがとうございました！ (2018年5月6日 14時) (
レス) id: 2c201c1f9b (このIDを非表示/違反報告)
白ちゃん - もうこの話の緋龍さんとかっちゃんが愛しすぎて苦しいです（笑）！応援してます！更新頑張ってください！！ (2018年5月4日 22時) (レス) id: a5c2574b45 (このIDを非表示/違反報告)
紅緋(プロフ) - はるにゃーさん» まさにその通りです！笑正直言って名前が全然思いつかなくて… 姿かたちは好きに想像してください！笑私とてまるっきり真似をしたい訳では無いので笑コメントありがとうございました！(多分あってると思いますよ！) (2018年2月19日 20時) (レス) id: 2c201c1f9b (このIDを非表示/違反報告)
はるにゃー(プロフ) - ...FAIRYＴＡＩＬですね...（英語あってるかわからぬ...） (2018年2月19日 17時) (レス) id: a8130d6d57 (このIDを非表示/違反報告)
紅緋(プロフ) - 小鳥遊 るる @優男さん» お返事遅くなってしまってすみません！ドキドキハラハラ…！今後の展開のご期待に添えるがわかりませんが精一杯書かせてもらいます！ありがとうございました(*^^*) (2018年2月12日 2時) (レス) id: 2c201c1f9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅緋 | 作成日時：2018年2月8日 16時
