306:可能な不可能 ページ37
爆豪side
｢相澤先生、俺はついて行く｣
ダメ元でいってみたものあっさりと快諾してくれた
保健室までの道中、明日もあるからちゃんと睡眠は取れと念を押された
｢ばあさん！緋龍が倒れた！！｣
急いでベッドに寝かせた緋龍を見て婆さんは大きなため息をついてから手際よく点滴をし個性を使った
｢疲れきってるこの子に大した治癒はしてやれないよ 自然回復あるのみさね｣
自然回復…疲労…
今回ぶっ倒れた原因はただの疲労困憊とは訳が違うだろう
それだけで出血、吐血するやつがいるか
｢センセ、1から10まで説明しろや｣
｢お前なぁ、そのものの問い方はやめとけよ まぁいい＿＿＿｣
相澤先生とばあさんはAの家の事情を知っている限られた人間だということは冒頭部でよくわかった
ただ、俺が知りたいのは何故今回このようなことになったのか
それがその話に繋がることだった
もとよりアイツの中にいたヤツが所謂神野事件の時に消滅した
その事実はAの口から聞いたから知ってはいたが、それが引き起こした副作用を俺は知らないでいた
寮生活になってからの濃縮訓練の際、アイツは人前で“水の個性”を使わなくなった
炎の個性を強化するべくそうしているのだと勝手に思い込んでいた
しかしAは水の個性を使わないのではなくて“使えなく”なっていたそう
もっと言えば、生まれつき水の個性は持ち合わせておらず、中にいたヤツがAの遺伝子に眠るそれらを無理矢理に叩き起こして扱えるように指導していたらしい
ただヤツがいなくなったことにより、今までも難しかった調整がさらに難しくなった
つまり、今のAはハンドルを失いアクセル全開で進む自動車と同じような状況にある
それだけでは事足りず、体内の水分を操ってその水分を浸透させた液体を自在に使うという個性なだけあって体内環境の調整も必要になるわけだ
人は運動すればそれだけ酸素、栄養素が必要になり、それらを体全体に巡らせる働きを持つのが血液である
そして、炎の個性で更に熱された体温を下げる時には発汗作用が働く
動きすぎ、個性の使いすぎはコントロールを失ったAには酷だと思い相澤先生は身体を休めながら、観察眼を鍛える、という意味で課題を与えたつもりだった
しかしそれはAの性格上動かずに何かするというのはほぼ不可能だった
＿＿
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紅緋(プロフ) - 白ちゃんさん» お返事遅くなってしまってすみません！！ひぇぇ、かっちゃんだけでなく緋龍ちゃんまで愛して下さるなんて嬉しすぎです(> <)コメントありがとうございました！ (2018年5月6日 14時) (
レス) id: 2c201c1f9b (このIDを非表示/違反報告)
白ちゃん - もうこの話の緋龍さんとかっちゃんが愛しすぎて苦しいです（笑）！応援してます！更新頑張ってください！！ (2018年5月4日 22時) (レス) id: a5c2574b45 (このIDを非表示/違反報告)
紅緋(プロフ) - はるにゃーさん» まさにその通りです！笑正直言って名前が全然思いつかなくて… 姿かたちは好きに想像してください！笑私とてまるっきり真似をしたい訳では無いので笑コメントありがとうございました！(多分あってると思いますよ！) (2018年2月19日 20時) (レス) id: 2c201c1f9b (このIDを非表示/違反報告)
はるにゃー(プロフ) - ...FAIRYＴＡＩＬですね...（英語あってるかわからぬ...） (2018年2月19日 17時) (レス) id: a8130d6d57 (このIDを非表示/違反報告)
紅緋(プロフ) - 小鳥遊 るる @優男さん» お返事遅くなってしまってすみません！ドキドキハラハラ…！今後の展開のご期待に添えるがわかりませんが精一杯書かせてもらいます！ありがとうございました(*^^*) (2018年2月12日 2時) (レス) id: 2c201c1f9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅緋 | 作成日時：2018年2月8日 16時
