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22 奥の奥 ページ22

赤司side


『虹村、今日は赤司くんと帰るね』


「おーわかった


ちゃんと送ってもらえよ」


『そんなこどもじゃありませんーむしろ私が送りますー』


いつも通りを装う彼女


『ごめん!だいぶ待った?』


今、この時だって無理してる


「いえ、俺も今終わったところです」


『そう、じゃ、行こっか』


学校を出て、しばらくは練習がどうだとか、たわいない会話だった


話が途切れたあたりでふと思い出したように彼女は口を開いた


『そういえば、相談って?』


「あぁ、そうでしたね」


『...相談する気あったの?』


わざとらしくいえば、苦笑いで返ってくる


すぐに本題に入らなかったのは、今の時間だけでも、あの人じゃなく俺の事考えてて欲しかったから...


...なんて言ったらどんな反応をするのだろう


まぁ、それはさておき


「...相談するのは俺じゃなくて、あなたですよ


結城Aさん」


『え?』


困惑を浮かべる彼女を余所にさらに言葉を紡いだ


「...虹村さんと、何かありましたよね」


『な、んで』


動揺が明らかに目に見えた


「見てれば、わかります


とはいえ、気づいたのは俺ぐらいですね」


今の関係が壊れるのは確かに恐怖もある


だが...


揺れている瞳と目を合わす


「虹村さんと話す時、少しつらそうでした...
無理に笑って欲しくない...


後輩の中で俺は1番あなたに近い、でも虹村さんほど近くない


だから


俺もあなたの奥の奥まで入れてくれないか」


それよりも、彼女を知りたかった


彼女に近づきたかった


じっと見つめあってしばらく、彼女はクスッと笑った

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とみっちゃん(プロフ) - なぱたさん» ありがとうございます(感動) (2019年7月27日 0時) (レス) id: 207ae5c547 (このIDを非表示/違反報告)
なぱた - 好きです(切実) (2019年7月25日 20時) (レス) id: 94a2213700 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とみっちゃん | 作成日時:2019年2月18日 23時

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