酒宴の終幕 ページ26
トントンside
「…これほんまにどうしよ…」
ぼそりと呆れを含んだ呟きを洩らしながら辺りを再度見回した。
シッマは変わらずテーブルに突っ伏して爆睡しているし、シャオロンは大きな寝言を言いながらシートで寝ていた。また、グルさんも途中で度数の高い酒を一気呑みしてしまったお陰で酔ってしまい、笑い声をあげながら盛大に何時も見せない狂気を全面に出してしまっている。ルキはもう限界だったのか、物凄く嬉しそうな笑みを浮かべるショッピくんに体を預けて眠ってしまった。
かといってまだ酔いが回っていないメンバーはというとこれまたカオスの域である。
ゾムはそれはそれは楽しそうに未だに頑張って食べ続けているエミさんに食害を続けているし、それを受けて流石のエミさんも限界を迎えているのか、吐き気を堪えるような顔をしていた。ロボロは酒が強いからかあまりそんな酷いことにはなっていないが、強いて言うならば、その小さな体によくそこまで飯が入るなとドン引きするほど注文している。流石に怖い。
大先生はへらへら笑いながら未だに酒を飲んでいる。今日は酔っ払いにならなかったようだ。
そして新人、ショッピくんだが、これまたある意味凄かった。酒は強いのだろう、先程から度数の高い酒をさらりと呑み、平気そうな顔をしている。…だがしかし、自分に寄り掛かってきたルキの寝顔をスマホで連写していた時は流石の俺でも寒気がした。…ちょっと俺ショッピくんの将来が心配やわ…。
ふと居酒屋の壁時計を見ればもう日付は越えていて。そこまで居たのか、と漸く自分達が物凄く長居していたことに気づく。
もう酔っ払いが大変なことになってるし、エミさんも限界だろうからお開きにしよう、そう考えてまだ酔いが回っていない面々に話し掛ける。
「はい、ゾムもう食害終わりにせぇや。もう良い時間やし、お開きにするで」
「えぇ…俺まだエミさんに食害し終わってないんやけど！」
「我が儘言うな、もう時間やから。ロボロもこれ食ったら終わりやで」
不満気に頬を膨らませるゾムを半ば無視し、未だにひょいひょいと食べ続けているロボロにストップをかける。因みにエミさんから滅茶苦茶感謝の視線が送られてきた。まぁ、ゾムの食害辛いしな、それを全て一人で受け持ってたからそうなるのも致し方ない。お疲れ様。
取り敢えず、意識がある組にはあまり心配しなくても良いだろう。問題はもう寝てしまっていたり、未だに興奮した様子で叫んでいる酔っ払い共だ。
続く (更新停止中)
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粒餡鯛焼き - 灰さん» すみません、主人公の実況者名はルキです。……多分変換ミスだと思います…。混乱させてしまい申し訳ございません。 (2018年12月5日 19時) (
レス) id: abf72f89af (このIDを非表示/違反報告)
灰 - 主人公の実況者名はなんなんですか？多分、設定に書いてあったルキだと思いますが、文の中にラキと言う名前があり、よくわかりませんでした。 (2018年12月5日 13時) (レス) id: 1a0e98dbb8 (このIDを非表示/違反報告)
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