異種族の国の中枢神経【実況者】四 (ページ41)

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第183話　陰陽の翼ページ41

ﾀﾞｰｸ「はぁ～笑った笑った」

一気に気が抜ける

ぺいんと「いやぁ本当に、改めてごめん！そしてありがとうユウキ君！」

ﾕｳｷ「礼を言われるようなことは(((ｿﾞﾑ「ユウキ！！」

バキリと、恐らくダークが固く施錠したので開かなかったのであろう扉が吹き飛ばされる

飛んできた扉の破片は、すんでの所でダークの広げた翼に防がれた

ﾀﾞｰｸ「あっぶねぇ...」

ぺいんと「ゾ、ゾムさん！！？」

ｿﾞﾑ「あ"？ぺいんとさんとぺいんとさんのそっくりさん？まぁええわ、ユウキ返せ」

わぁ...ゾムさんこっちの話聞く気がゼロだねこれ

ﾕｳｷ「ｯ、ゾム！」

「「「！？」」」

少しダークの翼についた扉の破片を心配そうにはらってから
ユウキ君が声をあげてゾムさんの前に立つ

ﾕｳｷ「ダメでしょ！扉壊した上に...更に喧嘩売るなんて！どう見たって俺は大丈夫でしょ、落ち着いて！」

ｿﾞﾑ「うるさいわ！急に消えたらビックリするやん！！拐われたんかと思ったんやもん！！」

まるで駄々をこねる子供のように彼が叫ぶ

ﾕｳｷ「拐われた、は、事実かもしれないけど！でも、話はついたし、本当に大丈夫だったから...ね？」

しかしユウキ君がそう言って宥めると

ｿﾞﾑ「むぅぅ...わかったわ...」

すごく不機嫌な顔はそのまま、ゾムさんがこちらに申し訳なさそうな声で

ｿﾞﾑ「扉、すいませんぺいんとさん」

と、言ってくる

ぺいんと「あ、いや、大丈夫だから、元はと言えばこっちが悪いし」

ﾀﾞｰｸ「ﾌﾝｯ...」

ぺいんと「ダーク！はぁ...あ、皆に説明しなきゃね...王の間に集合にしようか」

ｿﾞﾑ「あ、ウチの方には僕が連絡しときますね」

ﾀﾞｰｸ「...悪魔」

不意にダークが手を伸ばし
少しそれに反応し近づいたユウキ君の頬を撫でて微笑む

ﾀﾞｰｸ「魔力は返す、それと...俺は少し寝る、またな」

ﾕｳｷ「ぁ、はい////」

ユウキ君の少し赤くなった顔から手を離して

ダークはまるで水に沈むかのように
僕の影に入って消えていった

彼が完全になった証拠とも言える

美しい宵闇の羽根をひとつ残して

　