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第163話 糸、爪乱闘2 ページ21
ﾁｰﾉ「おりゃぁあ！！」
ｴｰﾐｰﾙ「ｯ！！？ｸﾞﾊｯ」
後ろからの強い衝撃に、エーミールはそのまま前に倒れる
ｴｰﾐｰﾙ「チ、ノ、くん...！？貴殿方！組んで！？！」
ﾁｰﾉ「ないっすぅユウキ〜」
ﾕｳｷ「んふふ、大丈夫チーノくん？囮なんてさせてごめんね」
ﾁｰﾉ「このくらいの糸も、このくらいの傷もすぐどうにかなるて、大丈夫」
そう笑うチーノの爪は黒く鋭く、輝いている
ｴｰﾐｰﾙ「ま、じかぁ....」
諦めて地に伏すエーミール
ﾁｰﾉ「ふはははw残念やったなぁ〜エミさんw」
ケラケラ笑うチーノ、それにユウキが微笑む
ﾕｳｷ「チーノくん、ほんとにありがとうね」ﾆｺｯ
異常な程に、優しい笑顔で
それに、エーミールは気づく
ｴｰﾐｰﾙ(あぁ...残念は君やなチーノくん...)
突如、高らかに笑うチーノの肩を矢が射ぬく
ﾁｰﾉ「ｯぐ...！？ロボロ！？」
ﾛﾎﾞﾛ「はぁーい、こんにちはぁ〜」
地下のこの階は入りにくい上に城壁と繋がる狭い通路が多い
その通路のひとつから、ロボロが現れる
ﾁｰﾉ「は、え...どういう」
ﾕｳｷ「んふふふ」
ｼｬｵﾛﾝ「詐欺師の名が廃るなぁwチーノww」
ユウキが笑うと同時に、ロボロの後ろからシャオロンも顔を出す
ﾁｰﾉ「シャオさん...お前、ら、三人が、組んどったんか...」
近寄ってくるロボロ、シャオロンにそう呟いて
肩を押さえて、力なく膝をつくチーノであった
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作者名：夜月ルナ | 作成日時：2020年3月23日 18時
