第162話 糸、爪乱闘 ページ20
ポタ、ポタと赤い滴が
真っ白な�狠懃瓩料祗瓩陵佑膨イ蟒笋蕕気譴浸紊鯏舛辰�
城の地下に当たるその場所の床に落ちる
ｴｰﾐｰﾙ「あぁ、結構血が出てしまっていますね...まぁ鬼ですからこのくらい大丈夫でしょう」
ﾕｳｷ「ｯ、チーノくん...」
ﾁｰﾉ「...」
グルッペンの予想通り"おもしろいこと"になっていた
既にピクリとも動かず
糸にまるで蜘蛛の巣に捕まった虫のように
両手足をからめられ吊るされたチーノ
チーノと手を組んでいたのか否か、それを見て...いや
いつもと違うエーミールに驚き腰を抜かすユウキ
そして...
ｴｰﾐｰﾙ「さて、これでゆっくりお話しできますかね？ユウキくん」ﾆｺｯ
狂気的な笑顔を見せるエーミール
コネシマの予想は的中であったが、間に合いはしなかった様だ
ﾕｳｷ「エ、エミさん...あの」
ｴｰﾐｰﾙ「大丈夫、貴方を傷つけたりなんかしませんから...」
ﾕｳｷ「そう言う話じゃないんでっ...」
頬を撫でられ、思わずユウキは動きを止める
ｴｰﾐｰﾙ「私、知りたいことがありまして...ユウキくんは悪魔、それも淫の方の血を引いているにも関わらずその香り以外の能力はセーブしています、それは貴方の思考、意志？それとも無意識？それとも他の理由？」
ﾕｳｷ「ｯ...それを聞いて、どうするんですか」
軽くユウキはエーミールを睨むが、お構いなしにエーミールはもう片方の手もその頬に這わせる
ｴｰﾐｰﾙ「いえ、淫らな貴方も見てみたいなぁと」
ﾕｳｷ「今、することですか」
ｴｰﾐｰﾙ「戦闘になるとこう、気持ちが高ぶって、探求心が抑えられなくなりましてね...私の悪い癖です」
どうしようもないエルフのその笑顔に悪魔は溜め息をつく
...
ﾕｳｷ「悪い癖、そうですね、それで周りが見えなくなってるのは悪い癖ですね」
気づいたときにはもう遅い
悪魔の爪は、鬼の爪は
既に蜘蛛の脚を掴んでいる
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 49人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夜月ルナ | 作成日時：2020年3月23日 18時
