異種族の国の中枢神経【実況者】四 (ページ19)

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第161話　傍観者の笑みページ19

ｸﾞﾙｯﾍﾟﾝ「はぁーー痛いんじゃぁ」

ﾄﾝﾄﾝ「なに言うねん、怪我ひとつしとらん癖に」

ｸﾞﾙｯﾍﾟﾝ「してないんじゃない、治っただけだゾ」

ﾄﾝﾄﾝ「はいはい、んで...見えますか？誰か」

グルッペンとトントンは、一通り剣を交えたのか

そんなことをいいながら〝遊具〟の最上階

辺りを見渡せる塔の上から辺りを見渡していた

本気の勝負などしない、己の力を理解している彼らは

いつもの口での戦争で満足なのである

ｸﾞﾙｯﾍﾟﾝ「この建物の中にはにはオスマンとひとらんらんがいただろ？あとは...あの城壁内部の声はコネシマ達だろうな」

ﾄﾝﾄﾝ「シャオロンとロボロがなんや結託しとるな、ほら、あの城壁の所」

トントンの指差す方向には

城壁の側で話す二人がいる

ｸﾞﾙｯﾍﾟﾝ「あとは...こっそり屋根の上にいるゾム」

グルッペンがそう言うと、タンッと軽やかに屋根から

ゾムが二人の隣へ入ってくる

ｿﾞﾑ「ﾁｯｽﾁｯｽ、いやぁ気づいとったんか」

ｸﾞﾙｯﾍﾟﾝ「当たり前なんだよなぁ」

ｿﾞﾑ「んはははwんでなんやっけ？そや、エミさんが見えんな」

ﾄﾝﾄﾝ「エーミールだけならいつも道理芋ってるんやと思ったが...ユウキとチーノも見えんのは違和感があるな」

一瞬その言葉に

考えるそぶりをして見せたグルッペンだったが

ｸﾞﾙｯﾍﾟﾝ「あの三人が接敵中だと...おもしろいことになりそうだゾ」

ニヤリ、といつも通り不適に笑った

　