第116話 悪夢の花園23 猫と狼の空間、乱 ページ20
「「!?」」
明らかに記憶の投影の音ではないその方に、向かうと
マリーゴールトと、恐らく俺と同じ攻撃を受け倒れているコネシマさんがいた
マリー「耳がいいのだな、記憶の方の音で誤魔化されると思ったのだが、な」
ショッピ「ッ...!」
話している最中だが、ショッピくんが思いっきりマリーゴールトにその長い足で飛び蹴りを入れる
その隙に俺は近付いてコネシマさんを抱き抱えてから、マリーゴールトから距離を離す
ユウキ「ショッピくん、今はまだ殺しちゃダメだよ」
ショッピ「半殺し?了解っす」
マリー「フッハハハそれは御免だなぁ、今は期ではないからな」
一切表情を変えずに笑い、マリーゴールトはそう言うとそのまま空間から消えていく
ユウキ「コネシマさん!だ、大丈夫ですか!?」
コネシマ「ぃ"...ってぇ...、ユウ、キ?ってことは、アイツの言ってることは本当か...?...アイツは?」
ユウキ「オレンジ髪の子なら追い払いましたよ」
ショッピ「俺が、っすけどね」
コネシマ「ッ!ショッ、ピ!?あ、アカン、アイツの言ってることが本当なら、イヤや、お前には知られたくな...」
コネシマさんの悲願虚しく
投影されている記憶が変わる
ショッピ「は?父さん?」
『お前のおかげで、息子が強くなってきたな』
コネシマ『俺の力ではないですよ、ショッピは元々、戦闘力が強いんです』
それは普通の上司と部下の会話、だった
『ははは、そうか...これからも頼m((『その事ですが』
コネシマさんはひとつ、封筒を机に投げ捨てる
コネシマ『俺は、自分を必要としてくれる場所で、戦わせていただきたいと思います』
『は...ぁ?』
コネシマ『お前らに必要なのは俺じゃない、俺の能力だ、俺は、どんなに惨めでも俺自身を必要としてくれたある人に、ついていく』
『貴様、孤児に家を与え、職を与えた恩を忘れたか!?』
コネシマ『忘れてませんよ?忘れられませんよ、アンタの用意した仮初めの空っぽな家族の事も、俺の事ぐっちゃぐちゃにした時のアンタの顔も、俺の能力だけしか見てないお前らの目も』
ショッピ「は...?」
コネシマ『お世話になりました将校』
『ま!まてコネシマ!?!』
その声を無視して
部屋を出る時、コネシマさんは最後に
コネシマ『ごめんな、ショッピ』
静かに、呟いた
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作者名:夜月ルナ | 作成日時:2020年1月23日 9時